帰省録0707【6】:輪ゴム食ってるみてぇだなぁ。
●あれは何年前のことだったか。ちょっと離れたテーブルに座ったのは、「俺たち私たち、安比にスキー旅行に来た東京人だけど、新幹線までまだ時間があるのでガイドブックに載ってたここへ来ましたー」風の5、6人の大学生集団。まわりの客の迷惑など考えるはずも無く、大学生にありがちな無駄に高いテンションをさらにエスカレートさせて騒いでいる。そして、よくわからずに注文したらしいそれを食べて、大声で一言。
「輪ゴム食ってるみてぇだなぁ」。
僕が店の店主なら、迷わず外へつまみ出してるところでした。

●彼らが食べていたのは、盛岡冷麺。普通の焼肉屋さんで食べる冷麺とは見た目も食感も明らかに違う、岩手の名産品であります。盛岡冷麺にはそば粉が入っていないので、普通の冷麺と比べて麺の色は白っぽく、弾力がある力強いコシはまるで輪ゴムのよう。あれっ?えっと…、驚くほどの歯ごたえです。
●帰省最終日、夕方の新幹線まで時間があったので、久しぶりに盛岡の街をぶらつきました。この街は、なんかいい。僕の実家みたいに田舎じゃないし、杜の都・仙台ほど都会でもなく、でもいろいろなものがコンパクトにまとまっていて。昔は本屋の正面が本屋だったり、駅の中も一体どうなってんだかわかんないような間抜けなところもあったんですけどね(苦笑)、それも近年ずいぶん解消されたみたいです。
●で、盛岡に来たらココだよね、と必ず行くのが焼肉屋「食道園」です。冒頭の大学生が騒いでいたというのも、この店での話し。たぶんガイドブックとかにも載ってるんでしょう、なんと言ってもこの店は盛岡冷麺本家本元、発祥の店ですから。もちろん盛岡には盛岡冷麺を出すお店は他にもたくさんあるんですが、食道園の冷麺は、僕とブランドン公認の盛岡冷麺。ここが一番!だと思って毎回食べに来ています。昼時に来ようものなら行列になっていることもあって、さらによく見ると、地元の人の中には盛岡冷麺だけを食べに来る人も少なくないんです。ここ、焼肉屋なのに。あれはきっとラーメン感覚なのかなぁ、面白い食文化だなぁと思ってしまいます。
●面白いと言えば。焼肉をオーダーすると「卵はどうします?」って聞かれるんですね。これは、溶いた卵に焼肉をつけて、すき焼きみたいにして食べますか?ってことなんです。これは今までこの店でしか体験したことが無い食べ方なのだけど、やっぱり珍しいんでしょうか。やってみると美味しいんですよ、味や食感がすごくまろやかになって。
●帰りの駅のホーム。待っている間はまだ旅人なのだけど、新幹線に乗ってしまうと、自然とスイッチが東京モードに切り替わります。いつの間にか眠ってしまったブランドンの寝顔を見ながら、また始まる2人の生活を想ったりして。…ま、差し迫ったところで言うと、「今晩、何食べよっかなぁ」とか?(笑)。新幹線って、現実に引き戻してくれるのにちょうどいいスピードで走っているようです。
だけど近くにあるんだよ。
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。
Chibi-log
どっちが先に着くか競走だ。

ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。
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岩手田舎同盟の自分でも、盛岡冷麺を食べたのは就職してから。はじめて食べたときは、やっぱり「ゴムみたい」って印象でした~。
今は、月に一度くらい食べたくなるんですけどね。ちなみに「ぴょんぴょん舎」派です(笑)
盛岡には、さらに「じゃじゃ麺」という名物があるんですが、自分はムリです・・・。
●ひろしさん。
そうそう、冷麺デビューが遅咲きの人は「ぴょんぴょん舎派」が多いらしいですよ。ホントかどうかわかんないけど、友達が言ってました(笑)。あそこは果物ものっていて、見た目もキレイですよね。僕は両親の影響で、小さい頃からわけもわからず食道園派なんです。
じゃじゃ麺は僕も…べつに、って感じですかね。あれがすごい好き!って人の話しも、そういえば聞いたことないかもしれません。
微妙な名物なんでしょうかね(笑)。
おもしろいですね~。ビバ食文化!(←何のことだ・・・・
盛岡っていうと、食べ物は失礼ながらわんこそばしか思いつかなかったんですが、
こんなユニークな麺もあるんだなあ。
ラーメン大好きっ子のKazuccineとしては、盛岡冷麺は見逃せません。
東北ってすごく憧れの土地なんですが、何しろ遠いんですよね。。。。
高校の国語の時間で出てきた高村光太郎の詩なんかにも出てくるような、
東北の山々をいつか絶対に見てみたいって思います。
●Kazuccineくん。
わんこそばね、あれはもう全国区の知名度なんじゃないかなぁ。
昔は、わんこそば大会で優勝するのは岩手大学の7年生とかだったりしたんだけど(笑)、今じゃ日本中から参加者が集まるみたいだし。ま、名物って言っても中身はただの蕎麦だから、機会があったらわんこそばではなく、ぜひ盛岡冷麺を。驚くよ~。
高村光太郎かぁ。それなら花巻の景色かな。あそこは本当にただの田舎なんだけど、高村光太郎や宮沢賢治を読んでる人が行くと「途端に景色が違って見える」っていう不思議な場所。いつか東北に行くことがあったら、チラッと立ち寄ってみてね。