ハリーのしっぽ > 日本語でお願いします。 >
日本語でお願いします。【2】
◎「夕方に生きる男」。
●39歳、フリーの男性ディレクター。独身。自堕落な生活を送る自分の姿にカッコよさを見出している感があるが、「そういうこと考えるのは、やることをちゃんとやってからにしてほしい」とは周囲の弁。忙しくなると文句タラタラ、しかし暇になるとそれはそれで不安になる小心者。ただ本人は絶対にそれを認めないようとはしない。座右の銘は、「俺、ダメ人間だからさぁ」。
夜、0時近くに鳴る電話は必ずこの男。もはや「夜分遅くにすみません」という言葉には何の意味も含まれていない。時間に関しては見事にルーズで、「今晩中に送っておきます」というデータが実際にこちらへ届くのは、翌日の昼過ぎ以降。連絡がとれなくなってしまうことも多く、理由は必ず「親類の葬式だったんで」なのだが、それで言うとすでに60人以上の親類が死んでる計算になる。いい加減気づけ。みんなパチンコだってこと知ってるぞ。
電話の内容は「明日の夕方発注で1画面お願いできませんか?」というもの。彼の仕事は、基本的にクリエイティブがどうこういうものではなく、ゴチャゴチャした情報をスッキリ整理して組めばいいという、作業ベースな案件が多い。ただ、表組みとか面倒も多く、何れにしても時間は欲しい。ま、それはそれとして、発注はいついただけます?
明日の夕方。とか?
まず。こっちが聞いてんだから「とか?」とか聞くな。と一応突っ込んでみたものの、本当に問題なのは、彼が言うこの「夕方」というアバウトな時間帯。時に昼夜逆転したり、朝方4時にFAXしてきたりと、彼の生活時間帯は基本的に怪しい。ここは要確認。夕方って、何時ですか?
夕方、19時。とか?
こっちが聞いてんだから「とか?」とか聞くな。そんなことよりも、果たして世間一般に19時は夕方なんだろうか?「早めに発注したいとは思っている」というポーズと、「その時間に起きてるか微妙なので保険もかけておきたい」という弱気がこの19という数字に出ているのが見え見えである。
で、締め切りは?え?次の日の夕方?
夕方…。19時でいいんだろうか?一抹の不安を覚え尋ねてみると、
夕方、15時。とか?
こっちが聞いてんだから「とか?」とか聞くな。ってオイ、さっきの夕方とは4時間も違ってるけど、どういうことだ一体。
結局発注が来たのは夜23時過ぎ。これのどこが夕方だ。ヤル気も失せ、手をつけずに就寝。翌日朝から作業にかかっていると、なぜか昼過ぎに彼から「もっと早めにアップできない?」とプッシュの電話が。えー?だってこれ15時って言ってましたよね?
もうちょっと早い夕方だったら助かるんだよねぇ。14時前。とか?
「夕方」という言葉で意味が通じないのなら、最初からこんな言葉いらない。
窓から差し込む、まだ高い陽の光を受けながら僕は思う。
「日本語でお願いします」。
夕やけニャンニャンは17時からだったぞ。
だけど近くにあるんだよ。
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。
Chibi-log
どっちが先に着くか競走だ。

ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。
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キャー、第2弾がぁ~、第2弾がぁ~、ついに解禁されましたね。
しかも今回のダメ男はある意味最強ですね。
「俺、ダメ人間だからさぁ」
もう、こういうこという輩、大嫌いです。
自分で自分の尺度を敢えて落としているみたいな。
読んでいて、渇をいれたくなりました。
きっとこのダメ男には何やっても通じないんだろうけど・・・。
「とか?」が更にダメ男っぷりをさらけ出している。
ビジネストークじゃありませんね、こりゃあ。
『夕方』-日が西に傾いてから、あたりが暗くなるまでの間。夕刻。
19時は間違いなく夜ですっ。
いい加減な人ほどいい加減な日本語を使うのでしょうかね。
ってか時間守ろうよ。いい年してさ。
●adejyoさん。
>自分で自分の尺度を敢えて落としているみたいな。
「自堕落でアナーキーな俺」をアピールしたいらしいんですけどね(笑)。
僕の周りには「時間が守れない人」ってゴロゴロいるんですが
彼はその中でもピカイチです。
お客さんのアポにも「親戚が…」と言って遅れる人ですから。
よくそれで仕事やっていけるなぁ、と人ごとながら心配してしまうものの、
でも、だからフリーなのね、っていう変な納得感もあったりします(苦笑)。
振り回されるほうはツライんですけどね。
●Kazuccineくん。
今こうしてるうちにまた彼から電話があって、
また「金曜夕方まで」とか言ってる。それって何時?って聞いたら
「えー?いつでもいいよ」って(苦笑)。
もう、笑っちゃったよ。
ピカイチ・・・ステキな名詞なのに、
この輩にはなんだかダーティー_| ̄|○ il||li
ともあれハリーさんに負担がかからないことを、
切に願っておりまする。
スルーしちゃって、スルーしちゃって。
●adejyoさん。
>スルーしちゃって、スルーしちゃって。
ありがとうございます(笑)。
でも、こういう面白い人、
僕の周りにはまだまだたくさんいるんでね。
日々、鍛えられてる感じですよ。
ん~、当分続きそうな気配かな、このシリーズ(苦笑)。
読んでいて
「そんなディレクターいるの?」て思っちゃうんですが、
後ろめたい気分になったのは
「俺はどうなの?」と問いかけたときに
この人とあまり変わらないかもしれない、と思ったんです。
流石に親類を殺すようなウソはつけないけれど、
物事に対して優柔不断だったり、
自己評価が低くて自信がもてないのは僕の姿を見ただけで一目瞭然で。
これじゃお客さんも信頼して仕事頼めないよなぁと感じています。
気がついてはいるのだけれど、
何とかしなければと思っているだけで何の対策もとっていない
自分に喝です。
●ひろとくん。
この人は…単にアウトローを気取りたいだけなんだけどね。仕事も好きでやってんのかよくわかんないんだけど、「クリエイティブで尖がりたい」とか「突き抜けたい」とか時々口にするから、一応その気はあるのかも。親類ネタはもう飽きたので、そろそろ違う言い訳にクリエイティブを発揮してほしいものだよ(笑)。
こういう仕事ってさ、営業みたいに数字で達成感を味わえるものではないじゃない?上司だったりクライアントだったり同業だったり、人から評価されて初めて「結果」として成立するものなんだろうと思う。そんな中で自己評価を高く持てる人は、そうそう居ないんじゃないのかな。
20代の頃、僕はまだ会社員だったんだけど、一緒に働いていた同僚たちは「悔しい」とか「情けない」とかいろんな理由で、みんな一度はトイレで泣いてた。僕なんかその最たる人間だったから(笑)、恥ずかしい話し、帰りのタクシーの中でもボロボロ泣いたりもしたし。そうそう、ボツにもかなり泣いた。でも、若い頃にそういう経験が出来て良かったな、って思えるんだよね。だから今、こうして仕事を続けられているんだと思う。
ひろとくんの場合、今は種まきの時期。自信を持つための努力というより、どれだけ納得感のある仕事が出来るか、ってこと、結構大事よ。それが最終的に自信に繋がったりするから。若いんだから、って言葉で片付けられたくは無いだろうけどさ(苦笑)、でも、若いんだから。焦る必要は無いと思う。
若くて自信満々ってのは…逆に胡散臭い感じだな(笑)。