ハリーのしっぽ > Web・仕事の話 >

2007年10月27日 02:56

ミスコピーはいらない。

2007:10:27:02:56:12

会社を辞めた本当の理由というものを、今までたった一人にしか話したことがありません。上司や他のメンバーへの表向きな理由は「さらなるステップ・アップのため」なーんてことになっているのですが。
先日たまたま見た退職時の寄書きと写真をきっかけに、辞めた理由を自分なりにちゃんと言葉にして整理してみようかな、という気分になりました。が、まぁ書いたところで面白い話でもないし、その面白くない話をどう書き進めればいいのか出だしからいきなり困ってしまったので...やっぱりスルーすることにしまして(苦笑)。そして今夜(日付変わって昨夜)9時過ぎのこと。最近やたらとベランダにフンを撒き散らしていくハトの話でも書こうかな、とパソコンの前に座った途端、とある方から電話がきました。

で、いきなりですが、やっぱり会社を辞めた理由を書くことにします。きっと今、そういう流れなんだろうなという気がしてきました。
辞めた理由を一言で言うと、要は「僕の"粗悪なクローン"が次々と出来ていくのが辛かった」ということです。とても生意気で高飛車な言い方ですけど、言葉にするとこれが本心です。


例えば、言葉遣い。堅苦しく思われる自分は嫌だなと思い、空気を読みながら少しずつ砕けた言い方に変えていった、という話は先日しました。とは言え、それほど大袈裟なものでもないんです。

夜、「コンビニに行ってきますけど、何か買うものありますか?」って一人ひとり聞いて回るより、立場の上下も全部まとめて「肉まん食べたい人!」って声をかける、とかその程度のこと。

ただ、いつの間にかお偉いさんまで遠くで手を挙げて「ピザまん頼むぅ!」とか言いはじめるようになり、自分が変わると同時に場の雰囲気も変わっていくのを肌で感じていました。実際「ハリーちゃんが来てからここもずいぶん明るくなったよ」と言われたりしたので、あの感覚は本物だったんだろうと思います。

しかし、僕よりちょっと若い子たちにはその「許される明るさ」と「無礼」の境界線がわからず、やがて暴走を始めます。それは明らかに僕に右ならえをしてのことなのだけど、かと言って僕は、彼らのように先輩に向かって「これどうすればいいか教えてー」とは言いいません。先輩が作ったものを見て「いいっ!」とは言っても、彼らのように「いいじゃぁん!」とは言いません。いよいよ限界を越え一人の先輩が雷を落としたところ、彼らは真顔で「ハリーさんはいいんですか?」と言ったとか、言わなかったとか。


まぁ我ながらずいぶん生意気な話しだとは思うんですが。

そして彼らは、やっと確立しつつあった僕の作品スタイルもこぞって真似し始めるようになります。文字の大きさ、配置、イラストのタッチ、写真のトリミング、まるで僕が作ったかのような作品が次々と出現。許せなかったのは、何日も寝ずに頭を悩ませて作ったものをほんの数時間で簡単に模倣されることではなく、ただ表面的なレイアウトを真似ているだけなので、完成したものに「内容が無い」ということです。せめて真似するならとことんやってくれ、と必死でポイントを教え込むも、結局「自分のスタイル」というものを持っていない彼らには消化できるはずもなく、終いには「俺はハリーさんのを参考にして作ってんのに、なんでハリーさんだけ評価されんのか全然わかりませんよ」と逆ギレされる始末。

あぁ僕はこのままここに居てはいけないな、という結論に達するまで、そう時間は必要ありませんでした。

「会社を出て、もっと新しいものを作りたい」。当時、最も仕事上で波に乗っていた僕のこの前向きな退職理由を、誰もが好意的にとらえ、応援してくれました。しかし、たった一人、僕の嘘を見透かしていた人がいたんです。飲みに連れ出し、「で、本当はどんな理由なんだ?正直に吐くまで帰さないよ」と詰め寄ってきた人。それが、当時の取締役でした。
辞める本当の理由を伝えた唯一の人。そんなことで辞めてどうする!?と三軒茶屋の小さな飲み屋で朝まで説得を続けてくれた人。寄書きにこんなことを書いてくれた人。そして昨夜、久しぶりに電話をくれた人。

「その他大勢」の中に紛れているほうがとても気がラクなのに、僕の中にある悩みや葛藤を自分なりに解決しようとすると、いつのまにか一風変わった存在になっている。そういう矛盾と戦いながら、そして時には逃げながら、僕は今まで生きてきました。「目立ったり、人から比較対象にされたりするのが本当にイヤなんですよね」。あの時も、取締役にはその気持ちを正直に伝えたのを覚えています。なのに。
送別会の帰り道、彼が言った「フロントランナーってのは、そういうもんだぞ」という言葉。あれは一体、どういう意味だったんだろう?今夜、電話で話してる時「今なら聞けるかな?」と一瞬頭をよぎりましたが、そもそも電話の用件は「川田が3度目の離婚をするらしいけど、今回もあいつの浮気が原因か?」というものだったので、それはまた今度ということで(苦笑)。ちなみにその川田さんというのは、「その言葉遣いはなんなんだ!?」と後輩にブチキレた張本人。人間的にはしっかりした人なんですけどね。どうも下半身が別人格で困ります。


とまぁ長々と書いてきたものの。
やっぱりつまんない話になっちゃいました。

シアワセは、歩いて来ない。
だけど近くにあるんだよ。
ハリーのしっぽ Author:ハリー
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。

Chibi-log

2010年7月26日 18:51

どっちが先に着くか競走だ。


ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。

Recent Comments

Feeds


qrcode

Favorite

愛は人にも、地球にも。

まずは、出来ることから。



↓あの曲がなんでこんなアレンジに!?と毎週流れるテーマ曲目当てに見てたわけだけど、もしかしてあれ、実は面白かったんじゃないか?と今にして思うドラマ。DVDになってないのね。そうなると、ますますもう一度見たくなる。若かったなぁ、メロリンQ。

幕末高校生(1993)

Twilight In Upper West(T-SQUARE)

Powered by
Movable Type 4.25