使いこなせるか、一生モノ。
●実家に帰るたびに、母の包丁がスリムになっていってます。僕が子供の頃はぶっとい包丁だったのだけれど、研いで使って、研いで使ってを繰り返しているうちに、今では元の半分くらいの幅にまでなりました。新しいの買ってあげよっか?と聞いても、使い慣れた包丁のほうがいいからいらない、と息子に甘える気配一切無し。さすが大工の娘、道具は大事に使うのね。
●そんな会話をブランドンは横で聞いていて、きっとそれからだと思います、道具に対して「ずっと使うもの」という意識を持ったのは。だからでしょう、アイロン一つ買うのにも大騒ぎだったし、川越に行くたびに包丁を吟味している。まぁ、いいものは、いい。それは確かにそうなのだけど、そういうもは、値段もいいからね。今回彼が欲しいと言い出したものは、〆て1万1340円のもの。どうしよう?って僕に聞いてこないでよ。だいたい、どうするも何も、それ必要なの?と聞けば「欲しい」と答えになってない答えを返してくるし、じゃあ買えば?と言えば「どう思う?」と脈を探ってくるし。そんなことを繰り返し、のらりくらりと1ヶ月。迷いに迷って、結局買っちゃいました。
●鍋です。鍋ひとつにそんなに迷うなよ、っ話ではあるけれど、うちに鍋が全く無いわけでもないので、これ以上増やしてどうする的な部分もあり。ただこの鍋、無水鍋って言うのですが、文字通り「調理に水がいらない」という特徴の他、焼く・煮る・蒸す・茹でる・揚げる・焼く・炊く・炒める、となんでも出来る代物で、
こんなふうに使うだけじゃなく

こんなふうにも使えるというギミックには僕も興味津々でした。加えて「54年」というロングセラーだけあって、アルミニウムで出来たその姿はなんだかレトロでいい雰囲気。節子、お兄ちゃん、って感じね。ずっと使っていけそうな佇まいです。
●さて、この無水鍋。届いたのが今月初めでしたが、時間が無くてしばらく箱に入れっぱなしでした。先日やっと時間が出来たので、じゃあ手始めに「パン」なんぞを作ってみることに。でも、なんでパン?
しかしこれ。★材料を混ぜて20分こね、
★1時間半ほど発酵させ、
★12個に分割して丸めてラップにくるんで10分休め、
★それを今度は鍋に並べて40分再び発酵させ、
★15分焼き、
★鍋をひっくりかえして10分焼き、
★鍋を元に戻して10分蒸らし...、
とかなり面倒くさい。うちにオーブンがあるんだから、黙ってそれで焼いたほうがいいんじゃないの?という素朴な疑問にお互い気づかないふりをしつつ、スタートから4時間近くかけてなんとか完成!
さぁフタを開けますよぉ、ハイっ!

...ん?なんか違うよねこれ。本当はこうなるはずでした。とりあえず一口ぶんちぎってみると...、それはパンというより、パンと生地の中間みたいな微妙なしっとり感というかモッチリ感が。
えーっと。失敗ですねこれ。まぁ食べて食べられないことも無いにしても、決して美味いものではないし、そもそもこれは、パンとは言わない。何が悪かったんだろう。生地なのか、火加減なのか。それ以前に初めて作るものとしてパンを選んだのが悪かったという気もしつつ、ひとつだけ言えるのは、「今度はお母さんに自分がパンを」って言ってたあなた、そんな甘いもんじゃないから頑張ってね、ってこと。一生モノって、難しいね。まぁ一般的な料理をするぶんにはかなり重宝しそうな感じなので、出来るものからいろいろやっていこう。んー、この先これが我が家の歴史となるか。楽しみです。
でもやっぱり失敗は悔しい(苦笑)。
ので、日をあらためて再チャレンジしてみました。生地のこね方を念入りに。発酵を焦らず、火加減もちょっと強めに。あ、今度はなんか香ばしい、いいにおいがするよ。最後に10分蒸らし、さぁ、フタを開けますよぉ、ハイっ!

ヒャッホーぅ、いい感じだ!そうそう、これこれ!パンってこんな感じだもんね。ちぎって食べてみたら、うわぁ味もいいね。ホントに外はカリっと、中がフワっとじゃない!?
今回は成功だ。じゃあ鍋から取り出しましょう。はい、取り出しましょう。ほら、取り出してよ。...ん?出ない?おかしいね、ホントはポロっと出てくるはずなのに。なんとか無理矢理出してみると、

うわ、下真っ黒!今度は火が強すぎたかぁ(愕然)。仕方が無い、今回は上のほうだけ食べましょう。
なんだかなぁ。使いこなすのに一生かかりそうだよこれじゃ。
ってかさ、こんなにパンばっかり作ったって意味ないよね。
うち、普段パンなんてあんまり食べないくせに。
どうすんだ?これ。
だけど近くにあるんだよ。
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。
Chibi-log
どっちが先に着くか競走だ。

ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。
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ハリーさん。今晩は。
「無水鍋」ですか。東京に行く飛行機のシートポケットに
通信販売のカタログが入っていて、暇つぶしに読んだりするのですが、そこにこの無水鍋が掲載されていて、個人的には興味深々なのです。が、我が家では残念ながら使えないのですよね。
僕はパンは作ったことがないのですが、鍋でパンとはすごいですね。ダッチオーブンみたいな感じなのでしょうか?
実は僕も料理は失敗の連続でして...
先日、友達にケーキを持っていこうと思いたち、作ってみたのですが、オーブンで焼いてもどうにも膨らまないので、おかしいなぁと思っていたら、砂糖が残っていまして...入れ忘れてしまったのですね(恥)。
まあ、持っていく前に気づいたから良かったんですけど。
● re:turboさん。
あ、そうだ、これはIHだとダメみたいですね。ガスで良かったー(笑)。
鍋の中に熱が均一に回るのが特徴らしいので、そうですね、ノリ的にはダッチオーブンと同じ感じだと思いますよ。実はこの無水鍋って結構ポピュラーなものらしいですね。昨年末にカタログで見るまで全く知りませんでした(汗)。
まぁパンはあと何回かやってみないことには、って状況ですけど、パンの後に今度はこれでご飯を炊いてみたらもぉ絶品でしたよ。おこげもいい感じでした。なんとなく、これはレパートリーを増やすためのものではなくて、今までのものをもっと上手に、とか美味しく、という使い方になりそうです。水も使わず油も少量でOK、ってことで健康のためにも良さそうなのでね。なんとか使いこなしたいものです。
>友達にケーキを持っていこうと思いたち
すごいですね、ケーキ。作ったこと無いので、一体どんな段取りが必要なのかまーったくわかりません。分量を正しく守って、って話はよく聞きますけどね。だから絶対にうまくいくって話でも無いようなので、むむ、奥が深そうな感じです。
うちにもオーブンがあるんだし、作ってみようか?って話は時々出るんですよ。ただ二人とも「カタチから入る」タイプなので、道具選びの段階でストップしたままです(苦笑)。
それにしても、自炊からスタートしたはずが、今ではお菓子にまで進出ですか。もはや立派な「趣味」ですね。すごーい。
お鍋の話もさることながら
何度か登場したキッチンの綺麗さに
ただただビックリするばかり...
明日引っ越しって急に決まったにしても
台所周りは慌てないでよさそう(笑
仕事部屋掃除してあげるから
我が家のキッチン掃除して下さい(何か上から)
引っ越して2ヶ月
まだまだ綺麗ですよ(ニヤリ
って俺大工の息子なんですけど
道具ちっとも大切にしませんが何か?(駄目な部分をさらし過ぎ)
● re:玉吉さん。
キッチンが綺麗とか言うより、そこにモノを置いておくと場所が狭くて何も出来なくなってしまうので、炊飯器やら何やら使わないときは全部収納に入れてしまうんです。で、トースターは置く場所も隠す場所も無いので買えず終い。なので、うちはパンではなく米食なんですよ。
ガスコンロの噴きこぼし跡や油の飛び散りは、僕はキッチンペーパーみたいのでササっと拭いて誤魔化してしまうんですけど、なんだか気になるらしくてよくブランドンが全部外して徹底的に磨いてます。ナイス・コンビネーションでしょ。(違うな、きっと。)
>俺大工の息子なんですけど
かっこいいー!職人の息子さん。道具を大切にしないとか言いながら、実は包丁を研がせたらすごい、とか特技があったりして。あ、でもほら、誰が買ったのかわかんない鍋とか今でも使ってるんだし、やっぱりそれって道具を大切にしてるうちに入りません?
(言い換えれば「あまりこだわらない」って話にもなりそうだけど…(苦笑)。)
すごいアイテムですね!パンを焼くのって憧れるなあ。
イースト菌とかあるので何かややこしいイメージがあります。
以前姉が作ってくれたメニューで「水なしカレー」というのが
あったんだけど、それをこのお鍋で作ったら美味しそうだなあ~とか思いました。
● re:Kazuccineくん。
やってみると面白いよ。時間的には結構かかるけど、ほとんどは発酵待ちだし、卵は使わないし、基本は材料を混ぜてコネて焼くってだけだから簡単っちゃぁ簡単。(失敗してるくせにとか言わない。) 出来上がりが、なんだか魔女の宅急便に出てきそうな素朴な感じのパンでカワイイよ。
>「水なしカレー」
それこそこの鍋の得意分野かもよ。熱の伝わりが早いから時間もかかんないのよ、これ。水なしカレー、いいねー。今度やってみよっと。