ハリーのしっぽ > 帰省録 >

2008年5月15日 09:31

帰省録0804【2-2】:響け、訛りよ。

2008:05:15:09:31:19

昔勤めていた会社には、同郷の女の子がいました。僕は小さい頃から東京と田舎を行ったり来たりしていたせいか、言葉で困るということはあまり無かったのだけれど、彼女の訛りっぷりといったらそれはもう大変なもので、おまけに仕事が電話応対がメインの事務ときたものだから、その悪戦苦闘ぶりは気の毒なほどでした。関西のほうの言葉はもはや日常的に当たり前な感じで、言うほうも聞くほうも普通にやり取りしていますよね。一方で東北訛りは、新沼謙治やら気仙沼ちゃんやら、なんかこう、田舎っペというかダサイと言うか。しかもイントネーションもそうだけど単語レベルで言葉が違ったりするものだから、なんとなしに言った言葉が相手に通じなかったということもしばしば。えーっ!これって全国共通の言葉じゃなかったの!?とこっちが驚いてしまうこと、結構あるんです。


うちのほうでは、ゴミは捨てるものではなく、投げるもの。
ゴミを投げる。
だからゴミ収集の日は「ゴミ投げの日」
それの何が変なのよ?と思っていたのだけれど、東京の人に言わせると、それは雰囲気的に雪合戦ならぬ「ゴミ合戦」でもしてるみたいなイメージになるんだとかで、何それー!と随分笑われたものです。いいじゃん、ちょっとそこのゴミ投げといてー。

では。
「あぐどがえんずいと思ってらっきゃ靴下がかいっちゃかだったげ」。
これどうでしょ。


ある日。彼女、アベさんって言うのだけれど、口癖が「そうダベ」だったものだから、じゃあこれからはアベちゃんじゃなくてダベちゃんだ、みたいな話になりみんなに笑われていたら、いよいよ怒りが頂点に達してしまったダベちゃん、じゃなかったアベちゃん、バン!と両手で机を叩き、顔を真っ赤にして叫んだのでした。

「ん、んなごだぁ言ったっで、オラぁ!」

えー…、そ、そんなこと言われても、アタシ!って意味です。
数秒の沈黙の後、爆笑の嵐が吹き荒れたのは言うまでもありません。上手に受け流せる子だったら良かったのだけれど、真面目というか真っ直ぐというか。からかわれやすいタイプっていますが、彼女はまさにそれ。でも、誰からも愛されていた、とても気さくないい子でした。訛っていようがいまいが、嫌な人の周囲には誰も集まらないものです。(まぁ、いくら愛されキャラとは言え、本人にはツライものだけどね。)

ぐるーっと山、一部海、みたいなとこ。

裏山からの声に耳を傾けながら、そんなことを思い出していました。
春らしく、鶯が鳴いています。



ホー、ホケピキョ。



このへんの鶯、昔からちょっと妙なんです。普通、鶯といえば「ホー、ホケキョ」なはずですが、ここの鶯の鳴き声を聴いていると「ホー、ホケキョ!」と間に一文字多い。鶯、お前もダベちゃんか。

その谷で育つ鶯は、その谷ならではの鳴き方をするのだそうです。ほんとにもう…(苦笑)、鳴き声はカタカナで読む以上に間抜けな響きで、でも何の疑問も無く春を鳴くその愛らしさは、毎年この時期の楽しみだったりもします。あー、帰ってきたなぁって感じ。だから、だめよ、へんに標準語なんて覚えちゃ。鳴き方が違うよそ者は、谷から追い出されちゃうんだから。そのままで。そのままで。

東京生活の反動か、僕は帰省すると必要以上に訛っているらしい(電話では、ある程度無意識で手加減しているみたい)。母親には「あんた何でそんなに訛ってんのよ!?」とか言われちゃったりして、でもそう言うあんただって訛ってんじゃないのよみたいな。鶯と同じ。僕もこうやって訛りを伝えていくのかな。その相手がブランドンってのが、いかがなものかと思うけど。

---

ちなみに。
「あぐどがえんずいと思ってらっきゃ靴下がかいっちゃかだったげ」。
これは
「かかとがしっくりこないと思ってたら、靴下が裏表逆だったよ」
という意味です。

一体何語なんだ、って感じだね。

シアワセは、歩いて来ない。
だけど近くにあるんだよ。
ハリーのしっぽ Author:ハリー
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。

Chibi-log

2010年7月26日 18:51

どっちが先に着くか競走だ。


ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。

Recent Comments

Feeds


qrcode

Favorite

愛は人にも、地球にも。

まずは、出来ることから。



↓あの曲がなんでこんなアレンジに!?と毎週流れるテーマ曲目当てに見てたわけだけど、もしかしてあれ、実は面白かったんじゃないか?と今にして思うドラマ。DVDになってないのね。そうなると、ますますもう一度見たくなる。若かったなぁ、メロリンQ。

幕末高校生(1993)

Twilight In Upper West(T-SQUARE)

Powered by
Movable Type 4.25