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2008年5月23日 16:56

帰省録0804【5-2】:父との時間。

2008:05:23:16:56:54

群生を発見。

父と歩く、春の山道。目が悪い父に代わり、僕が父の目になって、子供の頃からこうして一緒に山道を歩き続けています。何が面倒くさいってこの人、目が悪いのにやたら小さいものが好きで、特に山野草へのこだわりは大変なもの。色はわかるみたいなんですね。なもんだから、僕は常に下や横に忙しなく目をやって、父のかわりに見つけだすんです。見つけられないとそれはそれで悔しいのでね、こっちも必死ですよ。

それなりに収穫もあって、じゃあそろそろ戻ろっか、と2人で向かったのは家ではなく、山の中腹にある父の趣味の土地。誰も欲しがらないような不便な土地を譲り受け、20年近くかけて一人でコツコツと手を加えてきた(父にとっては)楽園のような場所です。目が悪いので、文字通り「手探り」で手入れを続けてきました。怪我もしたし、真夏の暑さにやられたりもして、親戚中から「何やってんだか」と呆れられたりもしてけれど、蓋を開けてみればそこは、今では500種を超える木々草花が咲き誇る、それはもう見事としか言いようのない「絶景」。その片隅にある手作りのウッドテーブルと椅子に座り、母に作ってもらったお弁当を食べます。いいね、お父さんは一年中遠足みたいで。なんて笑いながら。

ここには滝もどきがある。

男同士の会話。と言うにはちょっと骨太感が無いのだけれど、2人だけで話す時間はやっぱり…なんとなく腹を割ってる部分があるかもしれない。きっと母は知らないような込み入った話も、ここ10年くらいでグッと増えたような気がします。家のこととか、借金のこととか、母との老後のこととか。正直、若い頃は「そんな話聞きたくないよぉ」なんて言って避けてたものでしたが、今では一緒に整理するように聞いてるから不思議なものです。僕も歳をとってきた、ってことなんでしょうか。話をしては風に揺れる木々の音に耳をやり、ぼんやり花を眺めてはまた話しだす。そんな時間がゆっくりと過ぎていきます。

デザイン、ハリー。制作、父。

「どれ、じゃあ木ぃ植えんの手伝ってもらうかな」。そう言って立ち上がる父の後をついていくと、そこには待ってましたとばかりに小さい木が横たわっています。これ、なんて木? 「マユミ(檀)ってんだ」 初めての木? 「いやぁ、もう1本あっちのほうにあるけど」 じゃあもぉいらないじゃんよ(苦笑)、みたいな会話をしつつ、強制的に土木作業が始まります。何よここ、木の根だの岩だの大変なことになってんじゃないのよ(泣)。偉い人の植樹祭みたいにチャチャっと上から土をかぶせるのとは全く話が違うんだなこれが。

宮澤賢治の世界だね。

こういう作業ってのはホントに…あれだね。すごいね。普段ブランドンが読んでる雑誌には「上腕二頭筋」だの「大腿筋膜張筋」だの、個々の筋肉の鍛え方がいろいろ書かれてあるけれど、スコップを持った作業はもう、筋肉の外側も内側も全部使う全身運動なのね。そりゃあガテン系はあんなふうになるわけだ。

などとヘンな関心をしつつ、全然無い筋肉で悲鳴を上げながら作業を続けること40分弱。やっと所定の場所へ植え、まだ小さい木を2人で見下ろしながら達成感に浸ります。やっと終わったねぇ。

マユミの木。

どんな花が咲くの?って言うかなんでこの木なの?といろいろ話ながら後片付けをして、最後にまた2人でこの木を見下ろすと、父がさっきまでの会話と同じ口調でサラっと一言。

「大きくなったこの木を見ながら、あぁ、オヤジと植えた木だったなぁ、なんて思い出すんだべなぁ」。

そうだろうねぇ。
それが僕の返事。そんなこと無いよぉ、まだまだ長生きしてよぉ、なんて言うのがひょっとしたら普通なのかもしれない。けど、僕の素直な返事はこれでした。
なんとなく、いつか来るその時を思い、覚悟は出来ています。実際にその時が来たら、また違う感情でオロオロするかもしれない。でも、今は。

人知れず、苦労の多い父でした。そのぶん今は好きなことをやって、後悔の無いように生きてほしい。そういう父であったなら、きっと笑顔で送れるはず。

なんちゃって。実は現実から逃げているような、怖いから無理に自分へ気合を入れてるだけのような。よくわかんないや。


父の、さっきの言葉を思い出しながら。
僕は光のほうを見上げるのでした。

シアワセは、歩いて来ない。
だけど近くにあるんだよ。
ハリーのしっぽ Author:ハリー
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。

Chibi-log

2010年7月26日 18:51

どっちが先に着くか競走だ。


ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。

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↓あの曲がなんでこんなアレンジに!?と毎週流れるテーマ曲目当てに見てたわけだけど、もしかしてあれ、実は面白かったんじゃないか?と今にして思うドラマ。DVDになってないのね。そうなると、ますますもう一度見たくなる。若かったなぁ、メロリンQ。

幕末高校生(1993)

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