子供のいる風景。【3】
●家族が欲しい。それありきで将来を考えたってことは、これまであまり無かったような。そういうことより、僕にとって必要だったのは大切なパートナーがいるということで、彼と出会い、同じ時間を過ごし、共に暮らし、やがていつしか家族のような感じになっていった、とまぁそんな流れで現在に至ります。ただ家族とは何ぞや?と思い辞書で調べると「親子・兄弟・夫婦などの関係で結ばれ、生活を共にする人々」とあって、そういう意味でいうと僕らは家族では無いわけで。自分達がそう思えばそれでいいんだ、と思うものの、同じゲイからも僕らのような生活を「家族ごっこ」と表現される向きもあって、誰に気を使ってるわけではないにしても「もう長いこと一緒にいるから、家族みたいなもんだよねー」などと緩い表現でしか自分達を言い表せないもどかしさもあります。いつまでも区切りがつかないこんな浮遊感が、たまらなく空しく感じる時があります。
●1ヶ月ほど前のことだったか。新宿のタワーレコードで洋雑誌をパラパラと見ていたら、横でブランドンが「あ、これデミ・ムーアの旦那だよね?」と指差す雑誌が。ん?と目をやるとそれは若い男の表紙で、えっ!デミ・ムーアってこんな若い男と再婚したの!?って言うかなんでそんなこと知ってんの?えーっずいぶん前の話だけど、みたいなやり取りがあって。その雑誌を手に取りまたパラパラと眺めていると、ファッション系のページで横からストップをかけられ「たまにはさぁ、こういうちゃんとした服も買ってみたら?」と言われ、…返す言葉も無いのではいはいわかりましたと、参考のためその雑誌を買って帰りました。●帰ってきてその雑誌を眺めていると、あら気付かなかった、こんなのが載ってたのね、とファッションページが一気に吹っ飛んでしまう記事を見つけまして。

子供を持ちたいと思うゲイが増えているんだそうです。で、実際に行動に移しているゲイも増えているんだとかで。
まぁここまでは今までもあった話で、べつにこれに驚いたりはしなかったのだけれど、それはもうゲイだとかそうじゃないとか関係ないんじゃないの?って思ってしまう話があって、頭の中を整理するのに結構時間がかかりました。
家族が欲しい。そう思った時に、パートナーではなく「子供」を欲しがる人がいるんだそうです。自分の子供が欲しい。自分一人でも育てたい。そのために代理母の需要(っていう表現がいいのかどうかわからないけれど)も増えているんだとかで。わぁ…、そんな発想、全然無かったかも。よく「子供は欲しいけど旦那はいらない」って言う女性の話は聞くけど、そういう発想が男性にもあるわけか。これ、一種のカルチャーショック。それとも僕が無神経なだけだったんだろうか。
恐らく、そこでは大金が動き、欲しいってだけで生命をそんなふうに…、みたいな倫理的な面で批判もあるんだと思います。そうやって生まれた子供が幸せになるのなら、それでいいじゃない。って話もあるんでしょう。僕は正直、どっちつかずな感じかな。どっちもわかる。どっちかにしろよ、って言われれば、んー、ゲイの肩を持つ格好にはなるかな、とは思うけれど。一応、自分のための道も開いてはおきたいから。
●しかしまぁ。ちょっと次元の違う話になるけれど、勇気あるよ、そうやって子供を持つ人は。先のことを考えたら、不安になること多いもの。子供が大きくなって、まわりの親と自分の親の状況が違うことに気付いた時、僕はそれをどう説明してどう納得させてあげられるのか。しっかり守ってあげられるのか。強く優しく育てられるのか。考え出したらキリが無い。雲をつかむような話。
一方で「家族です」って胸張って言えるのは、うらやましくもあり。
あー、難しいね。
ま、親は、生まれた時から親だったわけじゃないし。子供を持って、初めて親になるわけで。いろんな失敗もあって、そしてだんだん親になっていくものだとすれば、まだ何も起こっていないこの状況で怖がることもないのかもしれないし。
なんだか…取り留めなくキモチが揺れてるなぁ。
やっぱりどこかで「子供が欲しい」って思ってるとこあるのかなぁ。
だけど近くにあるんだよ。
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。
Chibi-log
どっちが先に着くか競走だ。

ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。
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あ~~~アシュトン・カッチャーだ♪
大好きなんですよ。なんか最近エラはってきてますけど、若いときはもっと美少年系美青年でした。
http://jp.youtube.com/watch?v=wMkOB5GFnws
きゃあ!
http://jp.youtube.com/watch?v=NWDalmlrT90
↑は子供の頃からの成長記録っぽいクリップ。いつも一緒に写ってるのは双子の弟です。
さて、色々と結構タイムリーな話題だなぁと思いながら読ませていただきました。
というのもつい先日Yahoo!ニュースで、アメリカのとある高校内で妊娠協定とかいうものが密かに結ばれていて、現在17人の女の子が妊娠していることが分かったという記事があったのです。読まれました?
明るい未来が見えない閉塞感の中で、子供なら「自分を無条件に愛してくれる」からみんなで妊娠して子育てしよう!とかなんとか・・・
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000038-mai-int
子供を自分の人生を充実させる道具にするべきではない、なんて陳腐な意見を言うには人生経験も社会背景の知識もないですが、なんともかわいそうです。
しかし、はたして私自身の子供が欲しいと思う気持ちの根拠はというと、「子育てって大変だけど面白そう」「自分の血を引いた人間が欲しい」とかこれも結構利己的で。
人は結婚をして子孫を作るべきだ、というのが不問律でなくなった社会ゆえの疑問であり、葛藤なんでしょうね。
「2歳児と張り合うな」と、身内に言われたことがある私は、
子供を育てられないと考えていて、そんなことを人に相談すると、
「エイッ!と飛び込んでみることも大切よ」と言われ、
結婚も子育ても飛び込んでから考え方、向き合い方が徐々に、
わかってくるもの、とよく言われます。
(「もちろん勢いだけではダメだ」と言われつつ)
子供に「幸せじゃなかった」なんて言われたらおしまいじゃない…
とか考える私は、かなりの「不安先行型」だと思うんですが、
でもやっぱり。
飛び込んでみないとわからない部分ってあるんでしょうね。
子供がいたらこうしたい!という具体的な未来を、
思い浮かべたことないんですけど。
ガルル…とお遊びで2歳児と張り合う姿は、傍から見る身内にしたら、
「お笑い」なんだそうで…(苦笑)。
● re:Yuyuさん。
最近の若い人はまったくわからなくてですね(笑)。
あらぁ結構有名な人なのかぁ、と思って検索してみたらこの人、MTVのパンクトに出てた人だったんですね。全然気がつきませんでした。
そうですか、こんな若い人がデミ・ムーアとですか。わかんないもんです。
>現在17人の女の子が妊娠していることが分かったという記事
うちでもその話をしてました。なんだか微妙なニュースです。この子たち、本当の愛情が何なのか本当に知ってるんだろうか、って。自分の親からの愛情をしっかり感じていれば、(もしくはそういう環境にいれば、)愛されることよりもまず愛することを先に考えられる人間になれると思うのですが。自分が愛されたいがために子供を、というのはあまりにも短絡的だと思います。いくらまだ未熟な高校生だとしても。
経済的に独立してるわけでもないですからね。そんな中でこんな方法でしか愛情を感じられないというのは…痛々しい感じがして言葉になりません。
>「子育てって大変だけど面白そう」「自分の血を引いた人間が欲しい」
これ、利己的ですかね?高校生が子供を作る理由とは次元が全く違う話だと僕は思いますよ。親として子供を育てたい、っていう本能みたいな。
僕はというと、、、べつに自分の血を引いてなくてもよくて、養子でもどこの子でも、成長の手助けを出来るということはきっと素晴らしいことなんだろうなぁと思い始めています。かろうじて親になる本能が残ってるんですかね(笑)。
● re:ヒシさん。
>「エイッ!と飛び込んでみることも大切よ」
あぁ、そうでしょうね。頭で考えている通りにならないのは、子作りに限らず何でもそうでしょうから。で、あとはその勇気があるかどうかなんでしょうけど、ゲイの場合はもっと煩雑な手続きと覚悟と強さが必要になると思うので、、、大変ですよね(汗)。ん?大変かな?本当に欲しいんだったら、苦にならないのかもしれない。ってことで言うと、僕はまだ本気じゃないんだろうなぁ。まぁ最近考え始めたことなんで、全く熟してないし当たり前っちゃぁ当たり前か。
>「不安先行型」だと思うんですが、でもやっぱり。
ヒシさんも欲しいの?
(誰と?って質問はあえてしませんが。(←半分してる。))
>子供がいたらこうしたい!という具体的な未来を、思い浮かべたことない
それ、わかります。家業を継がせたい、とか同じ道を歩かせたい、とかも無いし(笑)。
みんな、どんなこと考えて子供を作ってんのかなぁって思います。
できちゃったから結婚して、離婚して、でもこの子がいてくれたから私の傷も癒えたんですぅ、とか言うのが最近多くて、よくわかりません。。。
>ガルル…とお遊びで2歳児と張り合う姿は、
いいパパの鏡じゃないですかね。
再度のコメントすみません。
このDETAILSという雑誌はここで初めて知ったのですが、これは何月号ですか?アシュトン・カッチャーのと、ゲイのベイビーブームの記事、どっちも読んでみたくって。(本屋でバックナンバーを取り寄せられるかどうかやってみます。)
>親として子供を育てたい、っていう本能みたいな。
そうか!そんなもんですよね。
私も、結婚して何年も子供が出来なければ養子を取るだろうなって思います。パートナーが屈託なく賛成すれば、ですが。
● re:Yuyuさん。
これは5月号でした。Yuyuさんお気に入りのアシュトンは、血まにれになったり電柱に張り付けられたり、なかなか大変な写真が載ってましたよ。インタビュー記事は…どうなんでしょうね。すみません、読んでません(笑)。取り寄せられるといいですね。
>パートナーが屈託なく賛成すれば、ですが。
一人でどうにかできる問題じゃないですもんね。
ちなみに…僕だったらやや養子のほうがいい派です。自分そっくりなクソ生意気な子供が生まれて来た日にはもう、目も当てられないと、というか手に負えそうにもないので(苦笑)。
ハリーさん。
余計なお世話でありますが、
>そういう意味でいうと僕らは家族では無いわけで。
強ち、そうとも言えないのでは?
辞書も「...など」と「広く」言及しているわけですから。
社会的にも、ゲイとは直接関係のない話ではありますが、今月初旬にだされた「婚外子国籍訴訟」の最高裁判決で、「家族生活や親子関係に関する意識の変化やその実態の多様化を考慮すれば、日本人父と外国人母の子が、両親の婚姻で日本との密接な結びつきを認められるというのは、現在の実態に合わない」(以上毎日新聞からの引用)と、、法的な婚姻関係=家族ではないと、保守的な裁判所も言ってしまえるほど、家族の関係は変化してきているわけですから。
と、家族と言えるもののいない一人者の僕が言っても説得力がないのは百も承知していますので、ハリーさんお願いだから毒を吐かないでね(嘆願)。
でも、僕は子供は無理。苦手ということもあるけれど、それ以上にきちんと育てる自信ないなぁ。自分がまだきちんと育ってないのに(苦笑)。
● re:turboさん。
あのニュースを見ていて、あぁ良かったねーとは思っていましたけど、それを自分の家族観と重ね合わせるようなことは無かったというかそんな発想すら無かったので、turboさんに言われて目からウロコ。なるほど、もうちょっと前向きに考えてもいいのかな。
ただ、なんとなく僕がこの件について下手に考えてしまうのは、やっぱりどこかフェイク的な空気があるからですかね。ある、って言うより自分でそう思ってるってほうが正しいかな。勝手に「家族」とか言っちゃってるイタさみたいなものを、自分で感じたりしてる部分があったりして。雰囲気じゃなくて、なにかこう誰もが認める確証みたいなものがあればいいんですけどね。
自分たちが良ければそれでいい、ってのは確かにそうなんですけど、人と関わって生きていく以上、やっぱりそれにも限界はあるよなぁ、って感じてる部分があります。
>自分がまだきちんと育ってないのに(苦笑)。
そろそろ四十路の会への入会も近いって人が何を(笑)。
>子供が大きくなって、まわりの親と自分の親の状況が違うことに気付いた時、僕はそれをどう説明してどう納得させてあげられるのか。
世の中、シングルマザーやシングルファザー、両親がいなかったり色んな家庭があるから、僕はありかなと思ってしまいます。
でも、それ以前に解決してもらわないと困る問題もたくさんありますから、気が早いかもしれませんが制度があっても利用するかしないかは本人しだいだからあった方がいいですね~。
そういえば今まで、奥さんいらないけど子供はほしいって友達に言い続けてました。女みたいなこと言うねって言われてただけどそこからおゲイと周りから疑われてるのかな。
あ~、でも子供ほしいな~。
その前に、相方見つけろって自虐プレイをしておきます。
(ハリーさんのつっこみ怖いから)
● re:DASSくん。
>僕はありかなと思ってしまいます。
もちろん僕もありだと思ってるよ。ってゲイがこうして家族だ子供だって言ってる時点で察しはつくと思うけど(笑)。
ただね、ありはありなんだけど、それは僕自身の気持ちの持ちようだけの話であって、子供にもそれを理解させようとするのは大変なことなんじゃないかって思うのね。
んー…、じゃあ、今回の記事でボツにしたネタをひとつ。
昔、会社に仲良くしてたシングルマザーがいて、その5歳の息子とも(子供が苦手とか言ってるわりには珍しく)遊んだりして仲良かったのね。母親は離婚してるんだけど、その後もなんだかゴタゴタしていて、ある日どうしても相手との話し合いをしなくてはいけないんだけどそこに子供は連れて行けない、って言うもんだから、出かけている間僕が面倒見ててあげたのね。で、お風呂に入れてる時に、その子にホントにサラっと普通に言われたの。「なんでお兄ちゃんはボクのお父さんじゃないの?」って。その時は僕も若くて、ちょうど自分の将来が難しいものになるって覚悟を決めた頃だったから、父親にはなれない現実を突きつけられたみたいでかなりグザっときたのね。でも、後から子供の立場になってもう一度考えてみると。母親は母親で「うちはこういう家庭なのよ」って教えていたはずだし、子供は子供なりに理解はしていたとも思うけど、でもやっぱり純粋なキモチとしては父親が欲しかったのかなぁ、って。
とまぁそんなこともあったりで、ちょーっと複雑な思いみたいなものがずっとついてまわってるんだよね。うまく説明出来なくて申し訳ないのだけれど。
>相方見つけろって自虐プレイをしておきます。
そういう自虐プレイ、自分のブログでやってもらえる?(笑)。
奥さんいらないけど子供は欲しい、って言うんなら
相方さんも必要無いんじゃないのー?
とかつっこんでみたりして。