池のように、川のように。
●「冬休みは北海道に行こうか?」と夏休みが終わった直後にブランドンが言ったことがきっかけで、今年の冬は念願の北海道旅行です!
...とはならないのが我が家の常識。行こうか?と言われてから、かれこれ3か月近く。全く旅行の計画を練る様子がありません。まぁそれはいつものことだし、今回もどうせそんなもんだろう、と僕もあてにせず放っておいたのだけれど。
テレビで札幌の初雪のニュースをやっていて、それを一緒に見ていても特に反応が無いので、さすがにそれはどうよと思ってチクリと言ってみたわけです。
「北海道に行こうとか言ってたけど、また言ってみただけだったみたいね」
って。すると返事は
「だねー(笑)」。
あっ今からまだ間に合うかな?とか、急いで調べてみようか?とかじゃなくて、一言「だねー」。全然行く気無し、か。じゃあまた冬休みが近づいてきたら、実家へ帰る新幹線の手配しとくよ...。
●彼の性格は、例えるなら「池」みたいな感じ。ずっと同じところに留まって、今日が昨日と同じならそれで満足なタイプ。日照りで水かさが減ったら雨が降るのをジッと待ち、寒さで凍ってしまったらただひたすら春を待つ。嫌みたい、変化とか冒険とか。一方の僕は、川かな。いつも広い海へ向かってまっすぐ流れていなくては不安で、途中でせき止められてしまった日には洪水になって氾濫しちゃう川。普段は穏やかに流れてるんだけどね。足止め食らわされた日には大変よ、みたいな。●静かに暮したいよね、という基本線は同じなのだけれど、そんな感じでお互い性格的に違う部分もあるので、時にはモメることも。と言っても池と川なので正面からぶつかることは無くて、川が池を一方的にワーっと土石流の如く呑み込んでしまうわけ。泣くまで許さないよ的な感じで。
...って、まぁわざわざこんなこと書いてるくらいだから、あったんだろうね、最近そういうことが(笑)。
いや、いいの、彼は彼のままで。マンションを買いました、って招かれた友達のパーティーから「すごい立派だったよ!」と喜んで帰ってきたり、生まれたばかりの友達の赤ちゃんを抱かせてもらって「すっごい可愛かったよ!」と自分のことのように嬉しそうに僕に話して聞かせたり。そういう優しいところが、とっても彼らしい。けれど、まわりがどんどん自分たちの生活を前に進めているのを、いつまでもそうやって立ち止まって見送ってて、それできみは何とも思わないの?40になっても50になっても、いつまでも大学生の延長線でいたいわけ?と懇々と説教すること約3時間(やな感じね)。最初は言ってる意味がわからなかったようだけど、40、50、と具体的な数字を出したあたりからハッと気づいたみたいで、でもあの大きな体からか細い声で「ゴメンね...」と言われると、僕のほうもなんだかそれ以上言葉が出なくなっちゃったりして。背中をそっと押してあげる程度じゃ押されてることにも気付かない人だから、意を決して雷を落とさないと伝わらない、ってのは事実なのだけれど。難しい。この手の話し合いは。
●パソコン、やっと入れ替えました。と言っても仕事もしなくちゃいけないので、配線なんかもまだ暫定という状態で仕事環境が未だスッキリせず、という状態です。データの移行も全て終わったと言いつつも、とりあえず移しましたという感じで全然整理できてないし。どうしたもんかね。
さっき一瞬手が空いたので、じゃあ写真の整理でもしようかと、今まで撮りためた写真をフォルダ分けしていたら。なんだか懐かしい写真がいろいろ出てきました。で、そこに写っている彼は、どれも満面の笑顔で。あの時も、この時も、いつも笑ってる。二人で一緒に撮った写真なんて、何がそんなに楽しかったんだかクシャクシャになって笑ってる。僕はこんなに楽しそうに笑ってる人を、毎日、どれだけ大切にしてるんだろう。来週にはブランドンの誕生日が。この時期、僕は毎年忙しくて、プレゼントを渡すのが精いっぱいでお祝いらしいお祝いも出来ずにいる。あぁ、それなのにこんなに笑って、この人ってば。
なんて写真見て考えてる場合じゃないか。そろそろ本物の笑顔から「今から帰るよー」って電話がくる時間。疲れて帰ってくるんだ、玄関を明るくして待っていてあげよう。
今ここにある事実は、「僕らは二人の生活を守っている」ということ。
だったらまぁ、、、いいか。たとえそれが、亀の歩みでも。
ね。
だけど近くにあるんだよ。
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。
Chibi-log
どっちが先に着くか競走だ。

ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。
Recent Comments
Categories
Archives
- 2010年7月 (5)
- 2010年6月 (2)
- 2010年5月 (3)
- 2010年4月 (6)
- 2010年3月 (7)
- 2009年7月 (1)
- 2009年6月 (4)
- 2009年5月 (7)
- 2009年4月 (9)
- 2009年3月 (5)
- 2009年2月 (12)
- 2009年1月 (4)
- 2008年12月 (4)
- 2008年11月 (5)
- 2008年10月 (5)
- 2008年9月 (1)
- 2008年8月 (7)
- 2008年7月 (6)
- 2008年6月 (12)
- 2008年5月 (16)
- 2008年4月 (11)
- 2008年3月 (5)
- 2008年2月 (8)
- 2008年1月 (6)
- 2007年12月 (15)
- 2007年11月 (14)
- 2007年10月 (14)
- 2007年9月 (14)
- 2007年8月 (14)
- 2007年7月 (17)
- 2007年6月 (14)
- 2007年5月 (14)
- 2007年4月 (22)



じ~ん・・・(*@_@*)
ブランドンさんみたいに何気ないことや平穏であることに喜びや満足感を得られる人って、幸せだし素敵なことだと思います。
一方で私は無為恐怖症とでもいうのか、自分の生活にやりがいや充実感や発展性がないことに焦りを感じてしまう性格なので、しょっちゅう「これでいいのか私?」的な悩みをかかえています。意欲的だけどジレンマも多い感じ。
だから私に必要なパートナーは「ま、いいじゃん?ゆっくり毎日楽しもうよ。」って言ってくれる人かなぁ。きっとイライラしたり喧嘩になるでしょうけど、もし二人して「川」だと急流&濁流になっちゃいますしね。
それにしても、3時間もお説教できるエネルギーと言葉の泉を持つハリーさんも、3時間もお説教を聞いて「ごめんね~」と言えるブランドンさんも、どっちもすごい。
われな・・・イヤイヤ・・・たでくう…ムニャムニャ、ほんとナイスカップルですね!
ハリーさん、、、
この記事を会社で読んで、ウルっときちゃいました。
ブランドンさんの写真を見ながら考えているハリーさんの様子を想像すると…なんだかとても。
いろいろなことを乗り越えてきたお二人が積み重ねてきた時間の強さ、そんなものを感じて、とても感動しています。
やっぱりお二人は、俺にとって理想のカップル。
いい記事をありがとうございました。
なんだかグッときました。
池と川って川がドバーッってやっちゃうときもあるけど、絶対どこかでつながってますよね^^
ふたりもそうなんですね^^
そんなハリー君はブランドンをニコニコさせるだけの優しさがあるんだと思う。きっとどこかにあるんだろう。
ハリー君自身がニコニコしてる図は思い浮かばないのだけれど(毒)。
玄関のくだり、ささやかな幸せって、感じる方も、きっかけをつくる側も
生きてゆくためのセンスがとわれる部分なのでしょうね。そういった心の引き出しを、如何に多く持てるか、持っているかで人生の豊さはちがってくると思います。
うちも、晩御飯の用意にかまけて、鍵を開け忘れていたり、灯りを点け忘れていたりすると、相方のわずかな心の強張りを感じる時が有ります。
ただうちの相方も、ハリーさんの彼のように、いつもありがとうね。と事あるごとに口にしてくれます。ああ、相方は日本人ですが、下手なんですよね日本人って、こういうやり取りが。
何時もながら、ハリーさん若いのに、、教えられる事多いですね。
仕事、頑張って、もちろん、無理しない程度にですが。
じゃ、アタシの性格は、例えるなら「沼」みたいなカンジかしらぁ?♪(爆)
>玄関を明るくして待っていてあげよう。
そんなハリーさんのコト、アタシも大スキだワぁ?♪♪
池と川かぁ。うまい表現だなって思いました。
そういう、二人の異なる部分が絶妙に合っているんだろうなあ?って。
沼と滝みたいな感じだったら、やはり合わないでしょう。
しかしハリーさんに怒られたら、僕なんかだったら立ち直れないでしょうなあ。
● re:Yuyuさん。
>意欲的だけどジレンマも多い感じ。
それ、すっっっっっっっっっっごいよくわかります。僕もそうです、で、まわりから見たら結構手に負えないタイプかもしれません。一人で空回りしてることも多いので(笑)。
3時間の説教ってのはですね、、、同じことをしつこく繰り返していた感じです。あの人、ワーっていっぺんに言うと混乱して完全にフリーズしてしまうので、一つ一つ理解させながらの長丁場になってしまうんです。「ハリーさんって短気なの?」って話もチラホラ出てるんですが(笑)、そうではなくて、彼にはそこまでしないとダメな理由があるんですよ。あの人、何事もギリギリにならないと、と言うかギリギリを超えてさぁいよいよ本当にやばいよ、って時にならないと動かない人で、そのせいで大変な目にあってしまいましたっていう前科がこれまでに何犯もあるので。そのくせ喉元過ぎればあっさり忘れちゃう切り替えの早さだけは最強なのでね、ある意味幸せと言えば幸せな人なんでしょうけど、、、なんなんでしょうね(苦笑)。
● re:えるくん。
今まで何度もこういうことを繰り返してきていて、まぁ結果的に全てが「ほーらごらん、僕が言った通りだったでしょ」ってことで間違ってはいなかったんだけど、、、そうは言ってもやっぱり彼は彼なりに何か考えてるのかなと思うと可哀想になったり、あのタイミングで言って良かったんだろうかと反省もあったりして、一人になると思わず考えちゃったりするんだよね。本当に彼のためを思って言ったことなのか、もしかして単に自分が溜め込んだものを吐き出したかっただけなんじゃないか、って自問自答もあったり。難しいね。
そんなことよりも。
会社は仕事するとこでしょ。ブログ読んでウルっとかしてんじゃないよまったく。
● re:あうさん。
はじめまして(ですよね?)、コメントありがとうございます。
お前は池か?的なことは前々から思っていたのですが、この日記を書いた後で、ひょっとしたらあの人は何事にも動じない「海」で、僕はその周りをチョロチョロと流れてるだけの川だったりして、みたいなことを考えてました。ってことは海、いつかとんでもない津波をおこす可能性も。危ない危ない、大事にしなくちゃいけませんね(汗)。
● re:龍児さん。
>ハリー君自身がニコニコしてる図は思い浮かばないのだけれど(毒)。
今ね、ホントにすごいですよ。エネルギーがある時は嵐を巻き起こす般若の形相、疲れてパワーが無くなってくると陰の気をまき散らす死神状態です。写真送りましょうか?(見たかない?ですよね。)
そんな姿を見て彼が笑ってるのは、ニコニコじゃなくて実は「苦笑」かも。それでも一緒にいてくれるんだもん、感謝しなくちゃいけませんね。
● re:あらかわさん。
中で仕事をしていても疲れるは疲れるんですが、やっぱり外で仕事してる人はそれなりに大変だろう、と。疲れて帰ってくる時に玄関が暗いと、自分だったら気分が滅入るなぁ、と思って明るくするようにしてたんです。まぁどうせそんなこと気にもとめてないんだろうなと思ってたので(笑)、ありがとうと言われたってことよりも、なんとなく気持ちが伝わっていたのかなと思えたほうがうれしかったです。こういう小さい幸せを大事にしてないとダメなんですよ、うちみたいにビッグイベントの全く無い家は。あぁ北海道(苦笑)。
>いつもありがとうね。と事あるごとに口にしてくれます。
素敵ですね。うちは事あるごとにでは無いですよ(笑)。僕はどうなんだろう、、、「ちゃんとありがとうは言いなさい」と育てられたせいか、むしろ言い過ぎの感もありますね。いや、心から本当にそう思って言ってるんですが、なんだか挨拶みたいになってる部分もあって。イカンですね、もうちょっと有難味を持たせないと。(違うか(汗)。)
>仕事、頑張って、もちろん、無理しない程度にですが。
ありがとうございます。中にばかりいると気持ちがふさがっちゃってダメですね。たまには外に出ないと。
● re:心太さん。
沼(笑)。
いいんじゃいですか?底無し沼、神秘的に奥が深そうで。(必死のフォロー。)
で、一度潜ったら戻って来れないの。キャー。
(…全然フォローになってない。)
(てか表現的には案外間違ってないかも…。)
>そんなハリーさんのコト、アタシも大スキだワぁ~♪♪
あらうれしい。僕も魅惑の沼にはまってしまいそうだわ。
あ、嘘ですから。
● re:Kazuccineくん。
>しかしハリーさんに怒られたら、僕なんかだったら立ち直れないでしょうなあ。
あのねぇ(苦笑)。怒られたい?(ってどんなイメージだ。)
まぁ…思えば今まで、甘い慰めとか「大丈夫、大丈夫」って言ってほしいだけの人とは波長が合ったためしがない、ってのはあるけどね。(キミがそうだって話じゃないからね。) その人とちゃんと付き合おうと思ったら、やっぱり言葉は裏表無くストレートになっちゃうし。もちろん同じように言われたら僕もしっかり受け止めるし、そうしてくれたほうがうれしいし。だからだよね、人間関係も極端に限られてしまうのは(苦笑)。
>池と川かぁ。うまい表現だなって思いました。
水と油じゃなくて良かったよ。
ドSとドMだったりして(笑)。