ハリーのしっぽ >

2009年1月30日 18:15

帰省録0812【3】:今年の描き初め。

2009:01:30:18:15:44

なんとなくさ、最近の正月ってどうもめでたさに欠けるような気がしない?テレビをつければみんな晴れ着を着ていて、でもやってることはクイズだのお笑いだのって普段と変わらない内容のものだし。食べるものったってねぇ、わざわざおせち料理って感じでもないでしょ。店なんて普通に2日からやってるんもんね。そう言えば昔はよくお飾りをつけて走ってる車を見たものだけれど、最近は全然見ないよね。そもそもあれは今でも売ってるものなの?

てなことを、茶の間で漬け物をボリボリつまみながら語らう元日の朝。実はこんなのが一番正月っぽかったりして。

そんなどうでもいい話だけが飛び交う茶の間にあって、ただ一人、黙々と作業をする外国人。今この空間の中で一番「正月」を感じているのは、ひょっとしたら彼なのかもしれません。

描いてる間は一言も喋らない。

昨年もブログに書いたかな?毎年正月に干支のイラストを描くのがブランドンのお約束ごとです。実家に帰る前から「来年は丑かぁ…」と言っていたくらいだから、なんとなく構図めいたものは考えていたみたい。横で見ているとわりとスラスラ作業は進んでいて、1時間ほどで完成してました。

今年で8枚目になります。

うちは客人の多いところだけど、来る人来る人みんなこの絵に気がついていて、毎年のことなので結構これを楽しみにしてる人が多いんだそうです。あらこれブランドンくんが描いたの?うちにも描いてくれないかしら。みたいな。

思えばブランドンがうちに来た当初は、外国人が珍しいのか町中や通り過ぎる車の中からもジロジロ見られたものでした。「なんでみんな僕の顔を見るの?」とよく言っていたけれど、今となっては“あのガイジンさんまた来てるのね”程度なのか、ガン見する人もめっきり少なくなった気がします。いろんな人に名前も覚えてもらって。なんだかすっかりここに馴染んじゃったのね。

さて。以前から「ちゃんと時間を作って、いろんな絵を描いてみたいなぁ」と言っていたブランドン。よし、今年は描くぞとばかりに

限定品らしいよ、これ。

結構お高い色エンピツなど買っちゃってました。
一体どんな絵を描いてくれるのやら。


買ってからそろそろ三週間。
いまだに箱から出してもいない、ってのが若干気になるところだけど。

2009年1月23日 15:58

帰省録0812【2】:大晦日の光。

2009:01:23:15:58:49

大晦日の午後は、毎年父とブランドンと三人で山歩きをするのが恒例となっている感があって。もうこれ、何年目になるんだろう。はじめは母親から「あんたたちゴロゴロしてて邪魔だから、ちょっとどっか行っててちょうだい」と追い出されて、「じゃあそのへんの山でも歩く?」ってことになったのがそもそもの始まりでした。で、翌年の大晦日にも「昨年も歩いたし」って理由で歩き、その翌年もさらにその翌年も…みたいな感じで現在まで続いているのであります。今年は父親の手術とかもあったから、歩くのは無理かもね、、、と内心そう思っていたのだけれど、蓋を開ければその心配の種はすこぶる元気で、なんだかもう歩く気マンマン。じゃあ行きますか。ほら、母さんガタガタと掃除機出してきたらから、追い出されるその前に。

このあたりは、僕が子供の頃はもっとちゃんと人が歩けるような道らしいものがあったはずだけど、今はもう誰も通らないから荒れっぱなしなのね。と思いながら歩く山道。子供の頃の僕はいつ死んでもおかしくないくらい体が弱くって、少しでも体力をつけるために、とよくここへ連れてこられたんだっけ。家に戻って母親に「お父さんね、歩くのすっごい早いんだよ!」と興奮して話して聞かせたものだったけど、あれから30年以上たった今では、そんな父もずいぶん歩くのがゆっくりになったものです。まぁこればっかりは、ね。自然の摂理というか、仕方ないよね。当然のこととして受け入れないと。

この後、先頭グループからどんどん突き放されていくです。。。

仕方ないでは済まないのが、僕のほう。この山こんなにキツかったっけ??足が全然前に出ないんですけど。
運動不足もここまでくると…ねぇ。生き物としてどうよレベルでかなりの危機感に襲われます。パソコンの前に座ってばかりで、目の養生とかそんなとこにはかなり気を使っていたものの、肝心のカラダ本体のメンテナンスはなーんもやってなかった。東京に戻ったら、何かやろう。とりあえず歩くことから再開しよう。このままじゃ40になる前に「肩が」「腰が」「膝が」とか言い出しそうな勢いじゃないか。

とか言って。決意は決意として、とりあえず今はここを登りきらないと。上のほうからは「おじいさん大丈夫ですかー(笑)」と冷やかすブランドンの声が聞こえるけれど、そんなのにいちいち反応してる余裕も無く、ハーハーゼーゼー、無言でなんとか到着です。で、やっとそこで一言。
うるさい、誰がおじいさんだ。

山の上から小さい町を見下ろしながら、なんとなく手術のことを聞いてみる。

手術跡は大きくて、着ぐるみのファスナーみたいになってしまった。
最初は湯船に入るのが怖かったけど、いつの間にか平気になった。
酒は飲んでいいって先生が言ってたから、それが何よりの救い。
やっぱり家がいい。


家がいい、か。
父は覚えているかな。小学生の頃、今日と同じこの場所で、退院したばかりの僕を励ましてくれたことを。良かったな、と言われて僕が返した言葉も同じ「家がいいね」だったよ、今思い出した。この話をしたら、どうなるんだろう。しんみりしちゃうかな。
と考えていると、湿った空気を断ち切るように突然ブランドンが「早くあれ!あれ!写真撮って!」と大声で向こうを指さします。

おぉ、なんかすごい。
ってことでいろいろあった2008年、その締めくくりの夕日は、こんな感じでした。


ほんの一瞬の光景でした。


誰に感謝したらいいかわからないこの一年を、この光に託しましょう。

ありがとう。

ところで。
登った山は、下りなければいけない。
実は下りも結構キツかったりもするのよね。
うへぇ。

2009年1月20日 23:39

帰省録0812【1】:嵐はいつか去る。

2009:01:20:23:39:40

「さっきお母さんから“あの子大丈夫なの?”って聞かれたんだけど」
と、電気を消してさぁ寝ますよって時にブランドン。で、なんて答えたの?
「まだ大丈夫だと思う、って言っといた」
GJ。おやすみー。

##強風のため、これより先徐行運転で参ります~。
というアナウンスが流れる在来線の窓から見えるのは、粉雪が真横に、まるで流れ弾のようにビュンビュン通り過ぎる大荒れの空模様。電車、ひっくり返るかもね。なんてことを言うと「またまた大袈裟な」って感じだけれど、うちのほうでは実際に強風で電車がひっくり返ってニュースになったという前科があるので、マジで怖いのよ。
とりあえず今回はニュースになることもなく無事に到着したはいいけれど、ホームに降り立った途端よろけてしまうほどの大嵐。ブランドンを楯に、強風と轟音の中をワー!とかギャー!とか悲鳴をあげながらやっとの思いで実家の玄関までたどり着いたのでした。

たらいまぁ、、、とヘトヘト声で玄関を開けると、母親が「あんたちょっと、」と何か不安顔で立っていて。何よ?「何よじゃないわよ、今朝からこれ…」と母親が言いかけたところに、玄関に立ったままの僕らの後ろから「どもー!」とクロネコさん。「それはどこからっ!?」 って母さん何慌ててんのよ、着替えとか持ってくんの面倒だったから昨日送ったんだけど。ほらハンコハンコ、で、さっき何か言いかけてたようだけど。

「そうよ。今朝から“北海道からです”“長崎からです”“京都からです”ってバンバンあんた宛に荷物が来てんだけど、なんなのこれ」

あ、届いてた?あら良かった良かった、それ、カニとふぐと漬け物だよ。食べるでしょ?

「食べるでしょってったってあんた、、、」



で、冒頭の会話はその夜のもの。
仕事でのイライラが激しくなると、こうして見境無くいろいろ買い始める(しかも食べ物ばかり)のがお約束なので、そこをそれちゃんと「またあの子ってば」と察してくれる親心よ。うれしいね。でもって、いやホントにストレスMAXに達したらこんなもんじゃないよ、という振り幅の有りようを知っているブランドンのナイス・フォロー。ありがたいね。

そんなわけで歪な成り行きではあるものの、年末年始の食卓はこうして連日豪華なものになったのでした。


思い出したように撮ったふぐ写真。カニは撮るの忘れた。(興味無いのがバレバレ。。。)

が、しかし。
買ったはいいけど、はっきり言ってカニもふぐも何がそんなにウマいんだかさーっぱりわからんのよね。カニ味噌美味い~、とか言ってるのを見てもなんだか…泥食べてるようにしか見えないし(100%食わず嫌い)、ふぐったってねぇ、、、平目じゃ駄目なのかしら?みたいな。なので、こんな貧相な舌を持った人間はそれら豪華な皿には一切箸をつけることなく、ナマコだイカの塩干だと、呑兵衛のつまみみたいなものばっかり喜んで食べていたのでした。
いいのいいの、みんなが美味しいって食べてくれればそれで嬉しいから。
などと恩着せがましく、カッコつけつつ。(しかも誰も聞いてない。)

おやすみ。と電気を消して、ガタガタと今にも飛ばされそうなお隣のトタン屋根の音を聞きながら考える。
何を言うでもなく、いや、「悪りぃなぁ」と憎々しく笑いながら遠慮のえの字もなく食べまくっていた父親だったけど。あれでちゃんと、気づいてくれてんだよね。本当は。そういえば、煮詰まった時はいつもこんな感じだっけ。マイナスの嵐が去ってやっと全部吹っ切れた頃に、まるでそれを確認するかのように「元気か」と聞いてくる父。その絶妙な距離感に、今まで何度助けられてきたことか。


父さん、ホント言うとさ、今ちょっと仕事で行き詰まってんのね。
愚痴りだしたらきっと止まんないと思う。だから言わない。
でもさ、
それも今夜の嵐とおんなじで、そのうちちょっとづつおさまってくるだろうから。

お願い。
もうちょっとだけ知らんフリしててよね。

2009年1月 9日 16:26

変化新年。

2009:01:09:16:26:21

本当に正月だった?夢でも見てたんじゃないの?って言いたくなるほどに、仕事始めからいきなり何事無かったようにやられまくっています。実家でマッタリノンビリして充電したパワーも、仕事開始後ものの数分で放電完了。世の中そんな甘かぁないよ、ってことなんだろうね。くそ、負けるもんか。

この時期になると、なんだか頭の中でヘビロテが始まる曲があるのだけれど。拓郎の曲。
僕は拓郎世代ではないし、知ってる曲も10本の指で足りてしまう程度。でもその中の1曲が、大袈裟に言うと「僕の人生を変えた曲」って言っちゃってもいいかもしれない。

年末年始には必ず実家へ帰るようにしていて(あ、GWも夏も帰ってるか(笑))、ただ、これまでに一度だけ帰らなかった冬があります。どうにもこうにも使い物にならない自分にすっかり腐ってしまっていて、とりあえずまわりには東京で楽しくやってるふりをして一人で年を越した、19歳の冬でした。
…えーっと、もうちょっと正確に言うと「見たいテレビがあったから」という理由もあって、それは実家のほうではやってない「やっぱり猫が好き」の年末スペシャルだったのだけれど(唖然)、テレビを見て笑いたいはずがズシンと心に響いてきたのがこれでした。

090109.jpg

これだけじゃ、なんだかわかんないか(苦笑)。
その年末年始、恩田三姉妹がテレビ局のキャンペーンCMに出ていて、その時のテーマは「変化」でした。で、そこで流れていたのが拓郎の曲。

まにあうかもしれない 今なら
今の自分を捨てるのは 今なんだ

ドキっとしたのよね。
なんか、当時自分の中にはものすごく嫌な部分が色々あって、結構それが理由で前に進めなかったり臆病になっていたりして…ってことは薄々感じてはいたのだけれど、でも自分ではそれをどうすることも出来ずにただただグズグズと考えこんでいたものだから、もう。ヒントどころか答えをもらった感じでした。
なんてね。もちろんそれは口で言うほど簡単なことではなくて、その後まわりからも自分自身からも、何度も何度も試されながら少しずつ答えを探していくことになるわけだけれど。

まにあうかもしれない - 吉田拓郎 →歌詞


新年早々なんでこんな話よ?って感じだけど、実は今年、ちょっと色々変化の年にしたいと思っていて。正確には「今年何かを変えたい」というよりは、何年か後のために心を決めて動き出したいという話。来年には40になるし。
「変化」の意味合いも、昔みたいに「捨てる」とか「やめる」とかではなくて、んー、進むとかエンジンをかけるとか、そんな感じかな。考えてみると、今の僕の生活には捨てるものより守るべきもののほうが多くて、そこにはそれなりに悩みとかありつつも、ある意味とても幸せなことなんだろうと思います。感謝の気持ちも忘れずに。

ここで「怒らない」とか「腐らない」とかいう目標を掲げたところで絶対に無理なのは最初からわかっているので、「ちゃんとします」的な漠然とした目標でお茶を濁したところで、本年もどうぞよろしくお願いします(苦笑)。

こんな感じで、今年も静かにブログを続けていけたらと思っています。

シアワセは、歩いて来ない。
だけど近くにあるんだよ。
ハリーのしっぽ Author:ハリー
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の39歳。パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば13年目に突入。地味に静かに暮らしています。

Chibi-log

2010年2月28日 17:21

もうすぐ春ですね。

仕事そっちのけ、確定申告も全くの手付かず状態のまま、徹夜してまで見入ったバンクーバー五輪もそろそろ閉会。毎回思う、「冬季五輪が終わったら、そろそろ春なんだなぁ」。
いろいろ落ち着いたら、またブログ始めてみようかな。

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↓あの曲がなんでこんなアレンジに!?と毎週流れるテーマ曲目当てに見てたわけだけど、もしかしてあれ、実は面白かったんじゃないか?と今にして思うドラマ。DVDになってないのね。そうなると、ますますもう一度見たくなる。若かったなぁ、メロリンQ。

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