帰省録0812【2】:大晦日の光。
●大晦日の午後は、毎年父とブランドンと三人で山歩きをするのが恒例となっている感があって。もうこれ、何年目になるんだろう。はじめは母親から「あんたたちゴロゴロしてて邪魔だから、ちょっとどっか行っててちょうだい」と追い出されて、「じゃあそのへんの山でも歩く?」ってことになったのがそもそもの始まりでした。で、翌年の大晦日にも「昨年も歩いたし」って理由で歩き、その翌年もさらにその翌年も…みたいな感じで現在まで続いているのであります。今年は父親の手術とかもあったから、歩くのは無理かもね、、、と内心そう思っていたのだけれど、蓋を開ければその心配の種はすこぶる元気で、なんだかもう歩く気マンマン。じゃあ行きますか。ほら、母さんガタガタと掃除機出してきたらから、追い出されるその前に。
●このあたりは、僕が子供の頃はもっとちゃんと人が歩けるような道らしいものがあったはずだけど、今はもう誰も通らないから荒れっぱなしなのね。と思いながら歩く山道。子供の頃の僕はいつ死んでもおかしくないくらい体が弱くって、少しでも体力をつけるために、とよくここへ連れてこられたんだっけ。家に戻って母親に「お父さんね、歩くのすっごい早いんだよ!」と興奮して話して聞かせたものだったけど、あれから30年以上たった今では、そんな父もずいぶん歩くのがゆっくりになったものです。まぁこればっかりは、ね。自然の摂理というか、仕方ないよね。当然のこととして受け入れないと。

仕方ないでは済まないのが、僕のほう。この山こんなにキツかったっけ??足が全然前に出ないんですけど。
運動不足もここまでくると…ねぇ。生き物としてどうよレベルでかなりの危機感に襲われます。パソコンの前に座ってばかりで、目の養生とかそんなとこにはかなり気を使っていたものの、肝心のカラダ本体のメンテナンスはなーんもやってなかった。東京に戻ったら、何かやろう。とりあえず歩くことから再開しよう。このままじゃ40になる前に「肩が」「腰が」「膝が」とか言い出しそうな勢いじゃないか。
とか言って。決意は決意として、とりあえず今はここを登りきらないと。上のほうからは「おじいさん大丈夫ですかー(笑)」と冷やかすブランドンの声が聞こえるけれど、そんなのにいちいち反応してる余裕も無く、ハーハーゼーゼー、無言でなんとか到着です。で、やっとそこで一言。
うるさい、誰がおじいさんだ。
●山の上から小さい町を見下ろしながら、なんとなく手術のことを聞いてみる。
手術跡は大きくて、着ぐるみのファスナーみたいになってしまった。
最初は湯船に入るのが怖かったけど、いつの間にか平気になった。
酒は飲んでいいって先生が言ってたから、それが何よりの救い。
やっぱり家がいい。
家がいい、か。
父は覚えているかな。小学生の頃、今日と同じこの場所で、退院したばかりの僕を励ましてくれたことを。良かったな、と言われて僕が返した言葉も同じ「家がいいね」だったよ、今思い出した。この話をしたら、どうなるんだろう。しんみりしちゃうかな。
と考えていると、湿った空気を断ち切るように突然ブランドンが「早くあれ!あれ!写真撮って!」と大声で向こうを指さします。
おぉ、なんかすごい。
ってことでいろいろあった2008年、その締めくくりの夕日は、こんな感じでした。

誰に感謝したらいいかわからないこの一年を、この光に託しましょう。
ありがとう。
ところで。
登った山は、下りなければいけない。
実は下りも結構キツかったりもするのよね。
うへぇ。
だけど近くにあるんだよ。
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。
Chibi-log
どっちが先に着くか競走だ。

ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。
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よっ、おじいさんw
って写真ではお二人に完全において行かれてますね・・( ´,_ゝ`)プッ
ハリーさんの今日の記事を読んで、
心がじんわりしたわ。
つうか今の自分が結構すさんでいることに気がついたわ。
精進せねばっ!!!
東京では見られないこの素敵な夕日。
我が家でも朝日だけど、毎朝、山の朝日に向かって、
その日一日をおいのりしているわ。
素敵な写真をありがとう♪
ハリーさんの文章は胸がツーン(鼻ではなく胸なのです)とします。。父親に会いたくなりました。
平坦な道なら何キロでも歩けそうな気がするんですけど
(あくまでも気がするだけよ)
山道とか考えられないよね
この年になると(そうハリーさんも仲間よ)
あ階段も考えられないね(もはや生きる資格無し)
● re:adejyoさん。
>よっ、おじいさんw
うるさい。おじいさん言うな ゛(`ヘ´#)
(…せめて「おじさん」で手を打ってくれない?)
写真見ただけで置い行かれてるのわかるでしょ。でも何が悲しいって、これ、まだ歩き始めて数分しかたってない時に写したものなのよ(苦笑)。いきなりこの差ってどういうこと?病み上がりの人間の心配してる場合じゃないかもしれない。。。
>今の自分が結構すさんでいることに気がついたわ。
まぁ…僕も同じようなもんだと思うけど。たまには気持ちをリセットして解毒作業をしないと、今さ、自分で自分の毒にやられちゃいそうなほど毒がたまってるから(笑)。お互い精進だね。
同じ30代として。
(同世代として無理矢理くくってやるっ。四捨五入なんて絶対にさせないっ。)
>その日一日をおいのりしているわ。
山から出てくる朝日って見たことないのよね。実家は海からだし、東京はビルからだし。山からって、なんだか神々しい感じがする。効果ありそうな雰囲気よ(笑)。朝日に祈って夕日に感謝できる、毎日がそんな一日でありますように。
● re:みさん。
父親との関係は年々変化している感じで、帰るたびにいろいろ考えること多いです。「親に顔を見せに行く」時間は過ぎて、今はもう「親の様子を見に行く」感覚もあり。しっかりしなくてはと思う部分とちょっと切ない部分もあって、揺れますね。気持ちが。
● re:玉吉さん。
>あ階段も考えられないね
そうね。やっぱり仲間だわ。
うちのマンション、構造が妙なことになっていて集合玄関が2階なんだけど、今となってはそこにたどり着く階段すらツラいのよ。ホントに。で、ここはジジババが多いので2階まで階段のほかにエスカレーターがあるんだけど、最近では何の迷いも無くそっちのほうを使うようになっちゃって(唖然)。ヤバイよね。
テレビで森光子がスクワットやってるの見て、
心から尊敬してる自分って一体。。。
大丈夫です、ハリーさん。
私まだ一応20代ですけど、毎朝出勤して地下1階から4階まで階段で駆け上がるのが唯一の運動ですから!
自分のフロアに着いた時はもうぜーはーぜーはー言ってまして、電話応対なんて5分ぐらい無理です。
(エレベーターはあるんですけど、待ってたら始業ベル鳴っちゃうから・・・)
以前35歳にしてマウンテンバイクでどこへでも行く健脚な友人に「あんた、そのままやと年取ったらえらいことになるで。今からちゃんと運動しとかな!」と怒られました。
ここまで書いてて気づきました。
全然励ましになってない。。。
写真、素晴らしいですね。
神々しいってこういう情景かしら。
● re:Yuyuさん。
そうは言ってもまだ20代、蓄積された「不摂生」の量が圧倒的に違いますって。
マウンテンバイク、あれ相当痩せるらしいですね。マウンテンバイクと言うより自転車全般に言えることなようですけど、本気で乗ったらランニングするより効果があるんだそうで。なのでどうですか?って一度勧められたことがあって、でもまずその自転車を買うところからかぁ、、、と思い、道具のいらない走ったり歩いたりするほうを選びました。で、結果どうなったかと言うと、走ってないし、歩いてない(汗)。夏でもあまり汗をかかない、ってほど代謝が悪いんで、ちゃんと動いて最低限「人間らしい」生命活動をせねばと危機感を感じる今日この頃です。トホホ。
>あんた、そのままやと年取ったらえらいことになるで。今からちゃんと運動しとかな!
おっ、なんだかとっても西日本っぽい響き(笑)。
>写真、素晴らしいですね
ほんの一瞬のことでした。バシャバシャと何枚も撮ったわりに、ちゃんと見た時の通り写っていたのはこの1枚のみで。父親は目が悪いんですが、夕日を見ながら「きれいだなぁ」って言っていたので、光線の輪郭だけは見えていたのでしょう。ちょっといい大晦日でした。