ハリーのしっぽ > 二人暮らしの方程式 >

2009年3月 9日 17:54

時間差通訳はジワジワくるよ。

2009:03:09:17:54:02

字幕も吹き替えも無い海外映画を見る時、頼りになるのはブランドン。
…なはずなのだけれど、あの人も通訳のために隣に座っているわけではないので、話に引き込まれていくと通訳として全く機能しなくなってしまいます。

セリフ:『★△$◎ж£Ё※■♂∞*#∠∀∇』
僕:「なんだって?」
ブ:「ん?…んー。」

セリフ:『○*◆∞*ж△$◎ж£Ё※■♂∞』
僕:「なんでこの人怒ってんの!?」
ブ:「…んー。」

セリフ:『Oh my god…』
ブ「オーマイガー。」

いや、それくらいはわかります。

てな具合。

そんなわけで、最終的に誰が犯人だったのかよくわからないまま終わってしまった映画も数知れず。まぁそれが面白い映画だったのなら、終わった後ブランドンのほうから「あの時はね、」と時間差で通訳があるので、何も説明が無いのであればとりあえずその程度の映画だったんだろう、と僕も思うわけで。あまり突っ込みを入れることも無く、その映画は二人の記憶から消えていく道筋をたどるのであります。

ちょっと前の日記にも書いたけど、ここ最近は集中力が減退しているせいか、どうも映画に2時間もつきあう気になれないでいます。「いいテーマがあれば」という部分で言うと、ゲイがらみのものだったら…ちょっとは興味も向くものの、じゃあゲイが出てくる映画だったら何でもいいかと言えばそれは絶対にそうではないし。
先日、少々フライングで「MILK」を見ました。
正直これもキツかった。ハーヴェイ・ミルクに関しては、20代前半に見たドキュメンタリー「ハーヴェイ・ミルク/The Times of Harvey Milk」の印象があまりにも強烈だったもので、なんと言うかこう、、、内容よりも「ショーン・ペンの演技が評価されてる映画だよね」的な空気が先に立ってしまって、何度も時計を見ながらやっと見終わりましたというのが実際のところでした。いい映画なんだろうとは思います。今の僕には必要無いだけで。

…えーっと、話がズレました。

土曜の夜に見た映画、Patrik age 1.5。ご飯食べながら見よっか?ということで全てテーブルにセッティングしてそれから見始めたわけでしたが、それはものすごーく浅はかな行為でした。なにせこれ、スウェーデン映画なので言語は当然スウェーデン語。(もっと言うと、あれがスウェーデン語ってやつなのかどうかもわからない。) 英語の字幕がついているものの、僕がわかるのは単語単語のザックリとした流れだけです。ブランドンにしても、いくら英語に不自由は無いと言いつつもネイティブではないので、観ながら読みながら、ってのは結構な作業。結局二人とも最後までずーーーーーっと画面にクギづけで、食事も手がつかないまま全部冷めてしまったわけでしたが、うん、それだけ良かったんだと思う。この映画。思う、じゃないな。良かった。すんごい良かった。

ホントはこんなバカな雰囲気の映画では無い。赤ちゃんを養子にする準備を進めていたゲイ・カップル。いろいろありつつやっと1.5歳の赤ちゃんを受け入れることが決まったはずだったのに、書類のミスで実際にやってきたのは15歳の少年。が、この少年、傷害歴のある問題児で、しかもホモ嫌いときてる…。

Trailerを観るといかにもコメディーって感じで、二人もそのつもりで観始めたのだけれど、なんのなんの蓋を開けてみれば思いがけずのヒューマン・ドラマで、それはもうホロっときたりジーンときたり。
スウェーデンって確かパートナー登録制度があったはずだけど、だからと言ってそれが当たり前な世の中になっているかと言えば、そうでも無いみたいね。これが旦那です、と紹介すればその場の空気は固まるし、自分たち以外のご近所さんでこっそりパーティーやってたりするし。子供たちは「ホモ!ホモ!」と騒ぎ立て、その親は「うちの子に指一本触れるな!」と捲し立てる。
このへん、ちょっとリアル。
実は、うちのお隣さん。男二人で住んでいるのが妙だと思っているようで、表情にこそ出さないけど態度というか様子がおかしかったりします。もちろんそんなことを気にする僕らでは無くて、でも少なからず「あーぁ」という思いはあるし、決して気分のいい話でも無いわけで。なんとか仲良くてくださいと努力するつもりは無いものの、意味なく拒絶されるのは悲しくて苦しい、、、そんなシーンが映画にもさりげなく挟み込まれていて、二人、ちょっと言葉を無くしてしまいました。

映画自体はハッピーエンドでめでたしめでたしでした。
一人で走ってたのが、

この人が主人公。

二人になって、

少年とだんだん心を通わせる一方で、その少年のことでパートナーとは喧嘩。別れることになる。

三人プラス犬になる、

実はこのシーンのさらに後にもう一人走ってくるのだけれど、それが誰なのか説明を始めると長くなるので、、、省略。

てな感じで。
(ごめんなさい、ホントはそんな単純な話じゃないんだけど(涙)。)


で、そこから始まるのが時間差通訳です。「あのシーンで彼が言ってたのはね、」とか「僕が好きだったセリフはね、」みたいな感じで、それはまるでジグソーパズルのピースを埋めていくように。観ていてなんとなくわかったつもりでも、例えば「しばらくはキミの面倒を見るよ」という僕のザックリな翻訳と、「人には必ず家族が必要。だから新しい家族が決まるまで、僕が家族としてしっかり面倒見るよ」というブランドンの通訳ではその深さに雲泥の差があるわけです。そんな後追いの通訳を、昨日も、そして今朝、朝ご飯を食べながらも話してるほどだから、二人にとってこれはよほどいい映画だったってことですね。きっと今夜、帰ってきてからもこの話かな。
見て「面白かったー」だけでは終わらない、むしろその後が長い、我が家の映画鑑賞法。温かいキモチを静かに引きずって、時間差通訳、案外悪いことではなさそうです。




【蛇足】
友人に「将来的には日本を出ていくことになるかも」みたいな話をしたばっかりだったけど、、、どうなんだろう、それが一番いいことなのか、ちょっとわからなくなってきた感じ。
と言うか、ホント、どうすればいいんだろう、って感じね。
見えないな、先が。

シアワセは、歩いて来ない。
だけど近くにあるんだよ。
ハリーのしっぽ Author:ハリー
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。

Chibi-log

2010年7月26日 18:51

どっちが先に着くか競走だ。


ちょっと気温が下がったら出かけましょう、ってのが甘かったか、よく行く鰻屋の前には長蛇の列。聞こえてくる「あと10個!」「あと9個!」の声にハラハラしたけれど、ギリギリでラスト2個を買えたのは小さなラッキーだよね。
あの人は…そろそろ帰りの電車に乗った頃だろうか?鰻が好きな誰かさんのため、チャリンコ飛ばして帰ろうぞ。待ってろベイベー。

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↓あの曲がなんでこんなアレンジに!?と毎週流れるテーマ曲目当てに見てたわけだけど、もしかしてあれ、実は面白かったんじゃないか?と今にして思うドラマ。DVDになってないのね。そうなると、ますますもう一度見たくなる。若かったなぁ、メロリンQ。

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