ハリーのしっぽ >
●うちは2人暮らしにしてはゴミが多いんじゃないか?という話は以前から出ていた。毎日のように何かしらレジ袋に入れてはゴミ置き場へ捨てに行く、それがデフォルト。極力包装が簡単なものを選ぼうが、「食えるものなら芯までも」精神で食材を使いきろうが、結局出てくるものは出てくるという不思議である。
●ここへの入居に際していろいろ注意事項があったのだが、中でも

早速箱を開け、説明書を読む。フムフム、必ず室内でご使用ください、ですか。
室内でご使用!?
庭に置いておくつもりで買ったものなのに、いきなり最初の一文でその計画が崩れたのであった。見ると蓋の部分は網状になっているので、ここから雨などが入るとマズいのだろう。という推理は出来るのだが、何よりもそういう話は最初にしてくれないとさ。困るでしょ、やっぱり。
●買ってしまったものは仕方無いので、キッチンのゴミ箱の横へ置くことになったのであるが。それはつまり、生ごみを入れ、それを微生物が分解する、って聞いただけでもゲぇな話が室内で行われるということである。本日夜から本格的に生ごみ投入が開始されるわけだけれど、、、どうなることやら。お願い、ニオイだけはやめて。それだけはやめて。
...生ごみを減らすどころか、このコンポスト自体が粗大ゴミとして出される日も近いんじゃなかろうか。そんな危機感も持ちつつ、でも実はホントに土になるのか楽しみにしていたりもするのである。
ということで、これから早速生ごみ製造にとりかかるとしよう。(つまり夕飯の準備。)
●この家には、小さな庭がある。
大家さんの奥さんに「ここ、もー好きにしちゃって全然かまわないから。穴掘ってもいいし、畑やってもいいし」と言われ、すっかりその気になって「ナス!?ピーマン!?」と一人盛り上がっていたのだが。
畑は貧乏くさい、とブランドンにあっさり却下され、一面芝生にすることにこれまたあっさりと決定してしまったのであった。庭って聞いてすぐ「芝!」とか思うほうが貧乏くさいんじゃ、、、というささやかな抵抗も、サラっと聞き流されてしまったのである。

これまで誰もちゃんと手入れをしていなかったのか、どこの木のものかわからない根がこちらまで来ていたり、掘れば掘っただけ石やら岩やらガラスやら何やらが発掘される、言わばそこは庭というよりもただの荒れ地であった。これは大変である。
最初こそ「ここからさ、死体が出てきたらどうする?」とか「お金が出てくるんなら億単位は当然だよね」などと話しながらいい感じでやっていたのだけれど。やってもやってもな状態にいつしか黙々と手だけを動かすようになり、終いには二人、目を合わすことも無くだんだん険悪な空気すら漂うようになってしまったのだった。なんなんだこの庭、みたいな。●とりあえず2時間、むったりと作業をしたのだったが。
一見進んだようにも見える芝生作戦。しかし、この土の下にはまだまだ大量の石が埋没しているとか、問題山積なのである。なんだか土もあまり(と言うかかなり)良くない。(粘土っぽい気がする。) となると鍬が必要だな、いい土を買って混ぜていかなくちゃいけないし。てかサンダル履きでこの作業は無かったよね、ちゃんとした長靴みたいなの買わないと。これからの季節は帽子も必要だと思うよ、ほらよくあるでしょ、首も隠れるような庭いじり用のやつ。そう言えばガーデニングしてる人ってよくエプロンしてるけど、あれって何のため?最初から汚れてもいい服着てやればいいのに。あ、でもそれっぽい服を着て雰囲気も出したいよね、どんなのがいいんだろう、、、ところで日焼け止めってさ、、、
と、お約束通り話しはいつのまにか大幅に脱線し、夜には二人「かっこいいガーデニング」的なワード検索で尽きない夢を見始めていたのだった。
芝はどこへ行ったんだ?
途中それに気づき、慌てていろいろ品種を調べ始めたものの、またしても話は脱線。結局どんな芝にするかは「...まだいっか、土もあんな状態だし」ということになり、なのに「これは便利そう!」と電気いらずの芝刈り機購入だけが先に決まってしまったのであった。
なぜ、いつもうちはこうも話の進め方がのんびりなのか。
スローライフとは全く次元の違うスローぶりが悩ましいところである。
●なぜあんなに引っ越しの準備に時間がかかったのか。その謎が、引っ越しした後になってやっとわかったのだった。どうやら頭に「超」とか「バカ」とかつくほどに、梱包が丁寧すぎたらしいのである。例えば皿などは、まず新聞紙で一枚ずつ包み、それをさらにプチプチで巻き、そして小さい箱に入れたうえにさらにそれをまた大きな箱へ入れ、、、。
壊してはいけない。壊れてもいけない。
そう思ってのことだったのだが。いざ荷をほどきましょうとなった時に気づいた、開けても開けても品物が出てこないというあんまりなマトリョーシカ状態。イライライもついに沸点へ到達し、なんか皿よりこっちが壊れてしまいそうな大後悔に襲われたのだった。
そして引っ越しから一週間。ここはいきなりゴミ屋敷と化しているのである。
「幸」のほうで言うと、ここの魅力の一つは「これでもか」というほどの収納力である。これはとても助かる。今まで溢れていたものが、あれもこれも全部余裕で入ってしまうのだから。
では何が「不幸」なのかと言うと。そのあまりの余裕ぶりに「とりあえず見えるとこだけ片付けて、なんだかわかんないものはジャンジャン収納に突っ込んでおきましょう」ということにしてしまったことである。この一週間、これが無い、あれはどこ?というやりとりが毎日のように繰り返されていて、結果、それらは全て収納の中に埋もれているのであった。もう一度それら全てを収納から出す勇気も気力も盛り上がって来ず、、、二人の中ではだんだんとアンタッチャブルな場所になりつつあるここ数日。
「片付けようか?」
というセリフを、どちらが最初に発するのか。地味に腹の探り合いが続いているのである。●と言う話もありつつ。基本的には二人とも気に入っている新居だから、居心地はいい。引っ越す前から「あまり外に出たくなくなるかもね」という話が出ていたが、どうやら本格的にそういうことになりそうである。つまり、今まで以上にインドアな二人になるのである。
この家で、あれもしたい、これもしたい。
今週末は、そんなリストアップに没頭する二人なのだ。
●東京へ出て来た頃、自分は都会向きの人間だと思っていた。それがある日「スローライフ」という世界に出会い、やっぱり自分にはこっちのほうが合ってるかも...いつか僕も、、、と思っていたのだけど、ここは東京・今の生活では無理だなと諦めていたのだった。で、今、まぁちょっとだけ(というか雰囲気だけ)でも自分のものにしていけそうな、そんな偶然に巡り会っている。このタイミングはきっと、グッと引き寄せる時だ。所詮「自然の中で、美味いもん作って食べて、自分の時間を過ごそう」程度のざっくりなスローライフ感でしか無いけれど。ゆっくりと、少しずつ変えていく僕らの生活を、これからここに記録していこうかなと思っているのである。
引き籠もり日記とか言ってはいけないのである。
だけど近くにあるんだよ。
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の40歳。ゲイ・パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば14年目に突入。地味に静かに暮らしています。
Chibi-log
Suicaでチャージ。

夏の水分補給にと、2Lのスイカを買ってきた。いざ切ってみるとこれ、思っていた以上に大きくて。これだけで腹一杯になりそうだな。
ミネラルたっぷり!はいいけれど、今夜、何度トイレに起きることになるんだろう。週の頭から、いきなり寝不足の予感である。
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