ハリーのしっぽ > 帰省録

2009年5月18日 22:12

帰省録0904【3】:遠くに見えるもの。

2009:05:18:22:12:11

写真はいろいろ撮った。

なんとなく絵になりそうなものや、
まだまだ現役

うごめく大量の春とか。

これ全部カエルになるのかと思うと。。。

ガーゼに水彩筆で描いたような、シャガの花は女性的。

群生してた。

この木は元気な男の子。

元気なことは、いいことです。

2年前にコマ打ちしたシイタケは収穫の時を迎え、

デカっ!

こちらも食われる時を待つ?

ベゴっこ。

なぜかブランドンの抜け殻。
灯篭の使い方を間違えている。

そう。確かにいろいろ撮った。
けど、その1枚を語るストーリーが今回は何も無かったりする。

今回の帰省ほど何もしなかった帰省は無かったんじゃないか?と思うほど、ぐてーっと、ダラーっと、ぬぼーっとしたGWでした。それほどすっかり、いろんな意味で疲れきっていて。考えてみればカラダは年中こんな感じで、だからなんだろうと思う、「休みに旅行しよう!」ってとこまで気持ちを持っていけないのは。うちに帰るのが精一杯。ここ1、2年は自分がどこ見て走ってんだかわからなくなる時が多くって、苦しいなぁと思うこともしばしばです。


帰りの電車の中。何か撮れるものがあったら、と一応窓際に置いておいたカメラ。結局出番無くカバンにしまうことになったのだけれど、ガタガタやってるうちにバシャっと間違って撮ってしまったみたい。そんな無駄な1枚を、ただなんとなく眺めていると。

シャッターを押してしまったらしい。。。

目の前の、近くのものはすごいスピードで流れていて、
遠くのものは、スピードに動じずジッっとこちらを見ているんだなぁ。
そんな遠くの景色を見ていると、思わずドキっとする。
こっちを見ろ、と言っている。


もう一度、ちゃんと考えよう。
僕は今、どこを見て走ってるんだ?

流されてはいけない。
まだ先は長いんだから。

どこまでも行こう。

2009年5月15日 17:41

帰省録0904【2】:名も無き春。

2009:05:15:17:41:12

花の名前とか。
木の名前とか鳥の名前とか。虫の名前や、星座の名前。見てすぐ聞いてすぐ「おっ、あれは○○だね」とサラっと言えちゃう、そんな素敵な人間になりたかった。


いや、ホントはそうなれるはずだった。はず。子供の頃は毎週のように山に連れ出されて、野鳥の鳴き声を真似したり、花の名前を教えてもらったりしてたもの。でもなぁ。これは○○って花で、と教えてくれる父親の声は右から左で、僕は「何と何の絵の具を混ぜたらこんな色になるかなぁ」とか「これお母さんにどうやって持って帰ってあげよっかなぁ」とか、そんなことばっかり考えてて。立派な図鑑も買ってもらったけれど、あれを開いたのって自由研究の時だけだったしなぁ。興味の幅が狭い人間はこれだから、とこれはとても残念な自分です。(ブランドンに言わせれば、「幅が狭いんじゃなくて、方向が違うんでしょ」。もしもし?あさってのほうとでも言いたそうな顔ですけど?)

いつもの山を散策です。そして、いつものお約束シーン。

いつも通り、取り残される。

なんだよ、待ってくれないどころかもう振り返りもしないのね。
いいです。結構です。

鶯が鳴いてました。

あの二人は話が合います。合うって言うか、二人とも詳しいの。ブランドンも小さい頃はお母さんに連れられて山へ行って、いろんな花の名前を教えてもらったそう。で彼は勉強家だから、その花の名前を全部日本語でも言えるんです。そんな話をした日にはうちの父親、「お前にも子供の頃に」的な話になって僕の馬鹿が際立つこと100%だから、絶対に言うなよ。とあれほど釘をグッサリ刺しておいたのに、

「おぉブランドンくんは詳しいなぁ」「だって子供の頃お母さんに」
とコンマ5秒であっさり喋ってしまう裏切り者って一体。案の定、写真を撮ってる僕の横でいちいち「それは何の花だかおわかりですかぁ?」とイヒヒ顔の父。おわかりません。いいの。いろんな色を撮りたいだけだから。キレイなものに名前なんかいらないよねー。





返事が無いから自分で「そーだよねー」。



ってことで、2009年、春の図鑑。町では桜が散っていたけれど、山の中はまだ春の微妙に一歩手前って感じでした。ホントはもっと鮮やかな色を撮りたかったのだけれど。

小さい春です。

山を下り、「はいお母さん、これ。」「あらブランドンくんありがとう、きれいな○○ね。」という美しい会話を聞き流す。「で、あんたは?」。あんたは!?すんません、そのあんたからは何もありませんが。川原でタンポポでも摘んできましょうか?
「じゃあトイレに飾るからいっぱい摘んできなさいよ」。
えっ、マジで?
冗談が通じない母親、そして「黄色い花だぞー(笑)」という父親の温かい声援を背に、家の真ん前の川原へ行って唖然。

もう種になっていいんだっけ?

全部種になってんじゃん。。。
まぁ仕方無い。そもそも冗談なんだし。そう思いながら横を見て、今度は呆然。
お、お前は、

えっ?

誰だ!?

こ、これ、誰??
タヌキだと思うんだけど、そうなの?違うの??


動物の名前とかも普通に言えちゃう、そんな素敵な人間になりたかった。






てかなんであんなのが家の前に普通にいるんだよ。

2009年5月13日 19:08

帰省録0904【1】:帰郷観光。

2009:05:13:19:08:47

実家へ帰る途中に立ち寄った盛岡。こうしてみると、盛岡もずいぶん街になったなぁとか思ったりして。それは、街並がと言うよりも「人」の話。歩いてる人の格好が、東京とそんなに変わらなくなった気がするのです。なので、昔は東京から盛岡に出ただけで「帰って来たー!」という感じがしたものだったけど、今じゃもう全然。新幹線降りてもまだちょっと気が抜けない、そんな街になりました。(これがまた花巻あたりだと、ね。わりと自分にも心当たりのある"田舎風"ラフな格好の人が多くて。それはそれでいい感じなのだけれど(笑)。)

盛岡で何するって言ったら、やっぱり冷麺だ焼き肉だってことになるV.S.O.P(Very Special One Pattern)。でも、そんな話これまでにも何度も書いてる気がするので、今回はカット。あ、もちろん食べました食べました。年に数回のお約束行事みたいなもんだから。


食べた後、電車の乗り継ぎが微妙でちょっと時間があったので、久しぶりに街中を歩くことに。軽い散歩、と言うよりも食後のウォーキングみたいな。そんな感じで歩き始めたはずだったけど、いい天気、まだちょっと残っている春、平日の静けさ、そんな中での二人歩きは、思いがけず観光者気分にさせてくれます。不思議だよね。てかオメデタイよね。もう何度も来てるとこなのに。

まだちょっと春だった4月下旬。

そう言えば、と思いだして行ってみた、岩手銀行中ノ橋支店。銀行見てどうすんのよとか言わない、重要文化財に指定されているルネッサンス様式の重厚な建築物なんだから。

正面から。ドーン。

子供の頃、父親の仕事にくっついてよく来てたとこだし、僕にとってはたいして珍しいものでない。ので、今回はブランドンに見せようと思って連れてきた、、、はずでしたが、んー今さらながらやっぱりすごいよ、この建物。おそらくそろそろ築100年とかそんな感じじゃないかな。(わかんない、もうとっくに過ぎてたりして。)
何はともあれ、ちょうど今、うちでレトロ&アンティークブームが来ているってこともあって、観光者気分丸出しぃの写真撮りまくりぃの(笑)。ここ、今でも普通に銀行として営業しているのです。そんな中を用も無く入って写真撮るってのはどうなのかなぁ、ってとこだけど、「いいの。僕はガイジンさんだから」というブランドンのよくわからない理屈に乗っかって、しばしウロついて来ました。

この照明が欲しい。本気で欲しい。

何度も行ってるとこで何度も旅行気分を味わえるなんて、ずいぶんお得な体質だよなぁと思うわけ。ただ、やっぱり好きなんだろうな、岩手が。もうずいぶん前に廃刊になっちゃったけど、岩手を紹介する小冊子、好きで全部持ってたりするくらい。

「岩手王国」。誰か復活させて。

その昔、会社の女の子に岩手のどんなとこがいいのか熱く語ったら、「じゃぁ帰れば?」とバッサリ斬り捨てられたことがあったっけ(苦笑)。帰れないところだから、よけいにキレイに見えるものなのさ。そんなことを考えた盛岡での小一時間でありました。


...って僕は盛岡生まれじゃないんだけど。
ま、一応。

2009年1月30日 18:15

帰省録0812【3】:今年の描き初め。

2009:01:30:18:15:44

なんとなくさ、最近の正月ってどうもめでたさに欠けるような気がしない?テレビをつければみんな晴れ着を着ていて、でもやってることはクイズだのお笑いだのって普段と変わらない内容のものだし。食べるものったってねぇ、わざわざおせち料理って感じでもないでしょ。店なんて普通に2日からやってるんもんね。そう言えば昔はよくお飾りをつけて走ってる車を見たものだけれど、最近は全然見ないよね。そもそもあれは今でも売ってるものなの?

てなことを、茶の間で漬け物をボリボリつまみながら語らう元日の朝。実はこんなのが一番正月っぽかったりして。

そんなどうでもいい話だけが飛び交う茶の間にあって、ただ一人、黙々と作業をする外国人。今この空間の中で一番「正月」を感じているのは、ひょっとしたら彼なのかもしれません。

描いてる間は一言も喋らない。

昨年もブログに書いたかな?毎年正月に干支のイラストを描くのがブランドンのお約束ごとです。実家に帰る前から「来年は丑かぁ…」と言っていたくらいだから、なんとなく構図めいたものは考えていたみたい。横で見ているとわりとスラスラ作業は進んでいて、1時間ほどで完成してました。

今年で8枚目になります。

うちは客人の多いところだけど、来る人来る人みんなこの絵に気がついていて、毎年のことなので結構これを楽しみにしてる人が多いんだそうです。あらこれブランドンくんが描いたの?うちにも描いてくれないかしら。みたいな。

思えばブランドンがうちに来た当初は、外国人が珍しいのか町中や通り過ぎる車の中からもジロジロ見られたものでした。「なんでみんな僕の顔を見るの?」とよく言っていたけれど、今となっては“あのガイジンさんまた来てるのね”程度なのか、ガン見する人もめっきり少なくなった気がします。いろんな人に名前も覚えてもらって。なんだかすっかりここに馴染んじゃったのね。

さて。以前から「ちゃんと時間を作って、いろんな絵を描いてみたいなぁ」と言っていたブランドン。よし、今年は描くぞとばかりに

限定品らしいよ、これ。

結構お高い色エンピツなど買っちゃってました。
一体どんな絵を描いてくれるのやら。


買ってからそろそろ三週間。
いまだに箱から出してもいない、ってのが若干気になるところだけど。

2009年1月23日 15:58

帰省録0812【2】:大晦日の光。

2009:01:23:15:58:49

大晦日の午後は、毎年父とブランドンと三人で山歩きをするのが恒例となっている感があって。もうこれ、何年目になるんだろう。はじめは母親から「あんたたちゴロゴロしてて邪魔だから、ちょっとどっか行っててちょうだい」と追い出されて、「じゃあそのへんの山でも歩く?」ってことになったのがそもそもの始まりでした。で、翌年の大晦日にも「昨年も歩いたし」って理由で歩き、その翌年もさらにその翌年も…みたいな感じで現在まで続いているのであります。今年は父親の手術とかもあったから、歩くのは無理かもね、、、と内心そう思っていたのだけれど、蓋を開ければその心配の種はすこぶる元気で、なんだかもう歩く気マンマン。じゃあ行きますか。ほら、母さんガタガタと掃除機出してきたらから、追い出されるその前に。

このあたりは、僕が子供の頃はもっとちゃんと人が歩けるような道らしいものがあったはずだけど、今はもう誰も通らないから荒れっぱなしなのね。と思いながら歩く山道。子供の頃の僕はいつ死んでもおかしくないくらい体が弱くって、少しでも体力をつけるために、とよくここへ連れてこられたんだっけ。家に戻って母親に「お父さんね、歩くのすっごい早いんだよ!」と興奮して話して聞かせたものだったけど、あれから30年以上たった今では、そんな父もずいぶん歩くのがゆっくりになったものです。まぁこればっかりは、ね。自然の摂理というか、仕方ないよね。当然のこととして受け入れないと。

この後、先頭グループからどんどん突き放されていくです。。。

仕方ないでは済まないのが、僕のほう。この山こんなにキツかったっけ??足が全然前に出ないんですけど。
運動不足もここまでくると…ねぇ。生き物としてどうよレベルでかなりの危機感に襲われます。パソコンの前に座ってばかりで、目の養生とかそんなとこにはかなり気を使っていたものの、肝心のカラダ本体のメンテナンスはなーんもやってなかった。東京に戻ったら、何かやろう。とりあえず歩くことから再開しよう。このままじゃ40になる前に「肩が」「腰が」「膝が」とか言い出しそうな勢いじゃないか。

とか言って。決意は決意として、とりあえず今はここを登りきらないと。上のほうからは「おじいさん大丈夫ですかー(笑)」と冷やかすブランドンの声が聞こえるけれど、そんなのにいちいち反応してる余裕も無く、ハーハーゼーゼー、無言でなんとか到着です。で、やっとそこで一言。
うるさい、誰がおじいさんだ。

山の上から小さい町を見下ろしながら、なんとなく手術のことを聞いてみる。

手術跡は大きくて、着ぐるみのファスナーみたいになってしまった。
最初は湯船に入るのが怖かったけど、いつの間にか平気になった。
酒は飲んでいいって先生が言ってたから、それが何よりの救い。
やっぱり家がいい。


家がいい、か。
父は覚えているかな。小学生の頃、今日と同じこの場所で、退院したばかりの僕を励ましてくれたことを。良かったな、と言われて僕が返した言葉も同じ「家がいいね」だったよ、今思い出した。この話をしたら、どうなるんだろう。しんみりしちゃうかな。
と考えていると、湿った空気を断ち切るように突然ブランドンが「早くあれ!あれ!写真撮って!」と大声で向こうを指さします。

おぉ、なんかすごい。
ってことでいろいろあった2008年、その締めくくりの夕日は、こんな感じでした。


ほんの一瞬の光景でした。


誰に感謝したらいいかわからないこの一年を、この光に託しましょう。

ありがとう。

ところで。
登った山は、下りなければいけない。
実は下りも結構キツかったりもするのよね。
うへぇ。

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シアワセは、歩いて来ない。
だけど近くにあるんだよ。
ハリーのしっぽ Author:ハリー
だいたいを家の中で過ごす在宅ワーカー。都内在住の39歳。パートナーのブランドン(外国人/ヨーロッパ圏)との生活は、気付けば13年目に突入。地味に静かに暮らしています。

Chibi-log

2010年2月28日 17:21

もうすぐ春ですね。

仕事そっちのけ、確定申告も全くの手付かず状態のまま、徹夜してまで見入ったバンクーバー五輪もそろそろ閉会。毎回思う、「冬季五輪が終わったら、そろそろ春なんだなぁ」。
いろいろ落ち着いたら、またブログ始めてみようかな。

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